舌。 | 江戸むらさき 磯山オフィシャルブログ『跳べないボールはただのボール ~そして伝説へ~』powered by アメブロ

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『ご飯食べようぜ!』


なんて『バンドやろうぜ!』的なかんじで


事務所の後輩のカラオケが三度の飯より大好きなサンタさんにはマメカラをプレゼントして欲しいと言う


『悪魔のノド』こと、ヒデヨシ岡本を誘いまして


渋谷の道玄坂にあります牛タンの名店『ねぎし』で


牛タンを食べながら、まさに舌鼓を打っていたわけですが


いつものように麦飯をおかわりしつつ


『M-1』はどうだった?とか、『クリスマス』はどう過ごす?とか、前日に篠宮から聞いた自転車の話とか、高尾山に短パンで登ったら絶対ダメだ、とか


めちゃくちゃ話をしながら、じゃぶじゃぶ食べておりますと





『あれ?あれ?』


なんて、なぜか岡本がそわそわしだしまして。


なんだか落ち着かないかんじ。


どうしたの?急にそわそわして。


なんて聞くと


『いや、そんなわけ無いです。たぶん、見間違いです。』


なんて。


いやいや、ちょっと気になるから言ってよ!


『ちょっと待ってください。今、確認しますから。』


なんて、1人の男の店員さんをすげぇ見てる。


GG(グイグイ)見てる。


まるで、僕が巨乳の店員さんを発見した時のようなGG。


そして、その店員さんが僕らに近づいた時に確認出来たようで


『やっぱり。やっぱりそうだ!間違って無い!』


いやいや、岡本。


何があったんだよ?


何を確認したのさ?


『実はですね。あの店員さんいるじゃないですか?あの店員さん胸にネームプレートつけてるんですが、名前が根っこの根に川岸の岸で根岸なんですよ。』


マジ?


ねぎしに、根岸さんが働いてるの?


そんなパターンがあるのかい?


とその店員さんのネームプレートを見ると『根岸』と書いている。


例えば、この『ねぎし』が、個人的なお店なら、『根岸』さんがいても何とも思わないのですが


都内に、何店舗もある人気のお店。


店員さんもたくさんいるなかでの、まさかの『根岸』さん。


この『ねぎし』のお店を作った方の御子息ってパターンもあるかもしれませんが


でも、そうじゃないパターンであって欲しい。


偶然に働いてるパターンであって欲しい。


そっちのが夢があるし。






『わかりました。すいませんでした。』


なんて言いながら、お店を出る。


また、バイトの面接に落ちてしまった。


これで、今月に入って19つ目。


何が悪いってわけでは無いのだが、この100年に1度の不景気で、どこも雇ってくれないのだ。


そろそろ、生活資金も無くなるし、秋田の実家から送られてきた米も無くなる。


何とか働く先を見つけないと!


でもなぁ…。


なんて、ため息をつきながら、牛タンを一口食べる。


うん、美味しい。


自分の名字と同じこのお店。


何度このお店の牛タンで、元気をもらってきたか。


このお店で働けたら…。


なんて思うと


『アルバイト募集』』


なんて貼り紙を見つける。


本当?


灯台下暗しとはこの事か!


このお店で雇ってくれるかも!


なんて、カバンの中にいつも入っている履歴書を持ち、店長らしき人物に話し掛ける。


『すいません。この店で働きたいのですが。』


『あ、実はもうバイトは募集してないんだよね。昨日でちょうど締め切ってて。ごめんね。』


『そうですか。すいませんでした。はぁ…。またダメか…。』


なんて、肩を落とし席を立とうとすると


店長が、急に何かに気づき血相を変え


『君、名前が根岸って言うのかい?ねぎし?合格!合格だ!明日からよろしく!』


なんて。


『ほ、本当ですか?ありがとうございます!頑張ります!』









みたいなかんじで、名前のインパクトだけで、働く事になった的な事があったかもしれない。





なんて事を考えながら






食べると






いつもとは






味わいが変わるから









みんなも試してみてちょうだい。