北へ南へ東へ西へ。
『おはよう茨城』と言うだけあって、茨城の素敵な場所に行き、その土地の魅力をあますとこなく番組でございまして。
茨城の北へ南へ東へ西へといろいろ移動しながら、撮影しているのですが。
車で移動しながらロケをしてますと、結構疲れが出たりしまして
腰痛持ちな僕には、特にグッタリ。
すぐグズるし。
そうなってきますと
昼や夜の『食事』って言うのが
結構な楽しみだったりするわけです。
ゆったりとご飯食べたい的な。
腰を癒やしたい的な。
この日も、車で移動しながら
お昼食べる場所どこにしましょ？
なんて。
スタッフさんと車から、外を見ながらいろいろお店を探していたのです
が
いかんせん、山のほうだったので
何にも無い。
民家はあるけど
食事出来るとこなんて全く無い。
かれこれ１０分くらい走ってるけど
じぇんじぇん無い。
次の現場に移動する途中で、食べたいし
あまり時間も割けないので
そろそろお店を決めて、入りたい。
もう！こんなに無いなら、お昼ご飯無しか？！
夜までお預けパターンか？
オラ、リキが出ねぇぞぉ…。
なんて、ちょっとヘコこんでいますと
『あっ！あそこにお食事って書いてありますよ！』
なんて、スタッフさんが１軒のお店を発見しまして。
あるね。
確かにある。
一応、『お食事』って書いてあるね。
しかし！
お店の外観は、超ヤバ目。
ハッキリ言って、怖いかんじ。
パッと見一瞬で、僕の細胞と言う細胞がお店に入ることを拒否している。
でも
ここしか無い。
ここで、食べなきゃ、お預けパターン。
リキが出ないパターン。
それはさすがに避けたい。
背に腹は変えられません。
もしかしたら、超スーパー美味いパターンもあるしね。
ポジティブに行こうぜ！
と、ご来店。
『いらっしゃいませ～。』
お店の主人は、気の良さそうなおじいちゃん。
１人でこのお店を切り盛りしてるかんじ。
美味しいもの作れそうっちゃ作れそうだけど、作れなそうっちゃ作れなさそう。
こんなお店のメニューは、ラーメンやらカツ丼、玉子丼、焼き肉定食、トンカツ定食、モツ煮込み定食などなど。
どうやら定食屋さんな雰囲気。
とりあえず、僕たちスタッフさんと合わせ７人は
カツ丼４つと、玉子丼を１つ、ラーメン１つ、モツ煮込み定食を注文。
すると、店の主人が
『はいよ！カツ丼７つね！』
なんて、元気良く答えてきまして。
いやいやいやいやいや。
カツ丼７つなんて一言も言ってねぇし！
救急車とか通って、ドップラー効果的なものでもあった？
カツ丼は４つ、あとはラーメン、玉子丼、モツ煮込み定食を１つづつ。
『あら？カツ丼は４つだけていいの？』
いやいやいや。
ラーメンとか玉子丼やモツ煮込み定食頼んだし！
カツ丼以外、食べさせたく無いってこと？
ってか、ものすげぇカツ丼を押してるパターン？
他のもの作って欲しいでヤンス。
頼むでヤンス。
『あいよ～。』
なんてご主人の返事。
すると
『お客さんは、近所の人かな？』
なんて聞いてきまして。
いや、東京から来ました。
『あら～、東京から～？お仕事で？』
そうですね、お仕事ですね。
『そうなの？どんなお仕事で？』
テレビの撮影で～。
『テレビ？へぇ～テレビ？テレビねぇ。』
ってか
この一連のやりとりの最中、ご主人たら一切手を動かして無いから。
注文が７つ入ってるのに、一切作ってないから。
Mr.マイペース。
すげぇな～。
さっきのは取材だったのかな？
早く作ってちょうだい！
と、空気を読んだか、ゴソゴソと作り始めまして。
『あ！』
どうした？
主人、どうかした？
『トンカツ４枚しか無いなぁ。』
良いじゃん！
カツ丼４人前なんだから、成立してるじゃん！
もうこの店はトンカツ屋なのかな？
ご主人、僕を飽きさせないのね。
ってことで、なんだかんだ３０分後に全員にメニューが運ばれてきまして。
写真が、僕が注文した『カツ丼』
見た感じはいたって普通。
むしろ、美味しそう。
肝心の味は
え～
う～ん
なんと言うか
えっと～
トリッキーな感じでした…。