おたから蜜姫 (新潮文庫)/米村 圭伍
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主人公は、地方の小藩のお姫様で、その名は「密姫」。


このお姫様、お淑やかなお嬢様ではなく、武芸者の態をして全国を回り藩の危機を救う、という男勝り。


第1弾では、自身に来た婚姻話を避けたいが為に、藩の窮状を救うと称して、忍者と旅に出た密姫でした。


今回は、待望の第2弾。果たしてどのような物語なのでしょうか・・・?


今回のタイトルは「おたから密姫」。


なにやら怪しげな気配のタイトルですが、不可思議なことでは類を見ない日本の昔話「竹取物語」がテーマになっています。


皆さんも、「かぐや姫」の物語はご存じかと思います。


美人に育ったかぐや姫、多くの男が結婚を迫りますが、“そんなもの、この世にあるの?”と思われるような宝物を「持ってきた人と結婚します」と、むちゃブリします。


男達はその宝物を必死で探しますが、ある人は宝物を探しに出かけてそのまま帰ってこなかったり、ある人は持ってきた宝物が偽物であったり・・・、で、そのうち、使者がやって来て、かぐや姫は月に帰ってしまう、という物語です。


宇宙人の話?と思われるような不思議な内容の竹取物語ですが、実は、この物語には、暗号が隠されていて、これを解読すれば、宝物の隠し場所が解る、というところから、物語が進んでいきます。


実は今回、主人公の密姫よりも、ある意味吹っ飛んでいる母上の「宇多」が大活躍です。


宝物を見つけるべく、竹取物語の新しい解釈を生みだし、その仮設を証明するため、娘の密姫が全国を駆け巡る、という、古典解釈ミステリー&冒険活劇となっています。


謎を解明し宝物発見に乗り出す宇多&密姫の母娘コンビが、敵対する(?)忍者からの妨害など様々な困難に遭いながらも、真相に迫っていくストーリーに、目が離せなくなります。


そして、密姫の母親の宇多の活躍は、なんか、現代の女性を象徴しているような感じがしました。


どちらが主人公か解らなくなるほどです。


まるで、TV番組「Qさま」とかで活躍する、聡明で優秀な賢女の皆さんを彷彿とさせますです。


聡明で、可愛くもあり、ワガママでもあり、大胆でもあり、しおらしくもあり・・・。


そんな、素敵な女性が大活躍の物語です。皆さんも是非呼んでみて下さいね。 【TOP(お品書き)に戻る】


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