かんざし虫食い修理 | 江戸鼈甲屋のブログ

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頑張って更新していけたらと思いますので、よろしくお願いします。

今日はかんざしの虫食いの修理です。

 

べっ甲は動物性のタンパク質でできているため、長期間タンスなどにしまっておくと虫に食われる事がございます。

一枚目の画像はちょうど糸を巻く辺りに欠けがあるのがわかりますでしょうか。

 

2箇所目は2枚目の画像の上の方のツヤが無い部分が虫に食われている所です。

 

虫食い修理の場合は穴の深さによって直し方を変えるのですが、今回は2箇所ともそれほど深くないので、磨いてならす方法で修理しました。

磨いてならすということは、穴の深さにあわせて削るので、若干薄くなる場所がでてきます。

 

このやり方でやる場合は、元々のべっ甲の厚みがある程度あるのと、虫食いの穴が深くない場合に磨いてならします。

 

虫食いの穴が深い場合は、樹脂で埋めて目立たなくするのですが、あくまでも樹脂で埋めているので、べっ甲と樹脂の境目が完全にわからなくするのは難しいです。

 

ただ、虫食いの穴をそのままにしておくと、人間の虫歯のように穴が広がる可能性があるので、処置は施しておいたほうがいいと思います。

 

今回の作業で¥4,400(税込)でございます。

 

べっ甲の修理や加工は、色、厚み、程度で大分変わってきますので、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

只今出店中の催しです。

 

・11月16日(月)まで

 

 名鉄百貨店一宮店 6階イベント広場

 

 「日本の職人展」

 

 10時~18時30分 ※最終日は17時閉場

 

よろしくお願いいたします。