結論を先に言いますと

 

親の責任が100%ということはないですが、

9割以上は親の責任だと思います。

 

以前、20年以上前なら、

虫歯のないお子さんのほうが

珍しかったかもしれません。

 

今は虫歯のあるお子さんのほうが

珍しいです。

 

これはフッ素入りの歯磨き剤の普及も

ありますが、

現在のお母さんが、お子さんの虫歯予防に

気をつけているからだと思います。

 


小さい虫歯が1本できてしまった、

お母さんがショックで責任を感じている、

そういう親御さんに

「あなたの責任ですよ!」

とは私は絶対に言いません。

 

「十分気をつけていても、できてしまうことは

あります。」

「今後気をつけていれば大丈夫ですよ。」

と言います。

実際大丈夫なことがほとんどです。

 

虫歯のリスクは低いとはいえ

3度の食事の中にも糖分は入っています。

 

いくら気を付けていても

虫歯ができてしまうことは

ありえます。

 

同じ食生活をしている兄弟姉妹でも

虫歯ができやすい、できにくいというのは

あります。

 

 

一方で、虫歯が何本もある、

大きい虫歯ができた、

そんな子どもを連れてくる親御さんに、

虫歯予防についてこちらが説明しても

ろくに目も合わせず、聞こうとない、

子どもを怒って子どものせいにする、

虫歯ができても当然という顔をする、

そういう人もいます。

 

そういう親御さんには

「こんなになったのはあなたの責任です。」

と言っています。

 

実際、今後親御さんが気をつけないと

当院でいくら治療しても

際限なく虫歯ができ続けます。

 

「乳歯なんだから、永久歯に生え変われば

OKでしょ。」

なんていう人もいますが、

永久歯だって虫歯になります。

 

虫歯が何本もできるお子さんは

だいたいアメやキャラメル、糖分入りの飲み物を

よく摂っています。

 

出かけた時に、たまにジュースを飲む程度なら

それほど問題ありませんが、

家に置いてあると

習慣的に摂取するようになります。

 

アメやジュース類をよく摂っているお子さんは

歯に歯垢がベッタリとくっついていることが

多いです。

 

虫歯になる前に

「ジュースは家に置かないで」

と親御さんに説明して

3ヶ月後に来てもらうと

ベッタリとついていた歯垢が

きれいになっていることはよくあります。

 

 

虫歯予防で大事なのは

 

①フッ素を正しく使う。

②食生活

③歯ブラシ(フロス含む)仕上げみがき

④3ヶ月に一度の定期検診

 

です。

 

①フッ素を正しく使う。

寝る前の仕上げみがきの時、

まずは何もつけないで

歯ブラシを水だけで

おそうじしてください。

終わったら口をすすいで、

その後にフッ素入りの歯磨き剤、

またはジェルを歯ブラシに取って

ブラッシングしてください。

その後は口をゆすがないように

してください。

ゆすがないのが大事です。

口をゆすいでしまうと

フッ素が流れてしまいます。

 

 

②食生活

先ほど上に書いた通りです。

アメやジュース類を家に置かないでください。

他のお菓子に関しては

食べないほうがいいのが理想ですが

ダラダラ食べなければそれほど問題ないと

私は考えています。

 

 

③仕上げみがき

「きちんと歯みがきさせてますよ」

という親御さんがいますが、

小さいお子さん(小学生含む)

が自分できちんと磨けることは

絶対にありえません。

必ず親御さんが

仕上げみがきをしてください。

ただ、大人でも歯みがきは

難しいです。

きちんとみがいたつもりでも

汚れは残っています。

それは仕方ないことです。

それよりも大事なのは

虫歯で穴が開いていないか?

黒くなっていないか?

など、異常を見つけてもらう

ほうが重要です。

早く虫歯が発見できれば

それだけ治すのも楽になります。

 

④3ヶ月に一度の定期検診

毎日仕上げみがきをしてもらっても

上の奥歯や、小さい虫歯は見えにくく、

親御さんでもわからないことは

あります。

ですので、歯科医師に定期的に

診てもらうことは大事です。

小さい虫歯なら、削らずに

様子を見ることもあります。

 

「学校検診で虫歯が見つからなかったから

大丈夫だろう」

と考えるのは間違いです。

学校検診ですと、暗い中、短時間で

たくさんのお子さんを診ないと

いけないので、どうしても見落としが

出てしまいます。

見落としは歯科医師のせいではありません。

集団検診のシステムの問題です。

逆に虫歯が発見された、虫歯の疑いがある、

というのは高い確率で虫歯です。