熊野街道/伊勢路(相賀→尾鷲) | Eddie's Diary

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メインテーマのない気まぐれDiaryです。
旧街道を歩く旅、ダイビング(休止中)、山登り、ムスメや日々の出来事
などなどをつづっております。
大阪人ですがあちらこちらへ出没します~。

街道歩きの連投となります。

先週の唐津街道に続いて昨日の日曜は熊野街道伊勢路の旅です。

例によって自宅を早朝出立し、世界遺産の馬越峠越えをしてきました。

(前回は→ 熊野街道/伊勢路⑦-2(三浦峠→相賀) | Eddie's Diary (ameblo.jp) )

 

JR紀勢本線の相賀駅から200mあまり。

約1年半ぶりに前回のゴール地点に戻ってまいりました。

 

相賀神社に見送られて出発します。

 

相賀の町をしばし歩くと・・・・

 

銚子川の左岸に出ます。

ここから川に沿って上流に向かって歩きます。

 

国道42号線を横切り引き続き上流へ。

 

銚子川は奇跡の清流と呼ばれるほど澄んだ水が流れています。

写真でも水の澄んでる様子がなんとか見て取れるかと思います。

昔はこの辺りで川を渡っていたそうですが、今はもう少し上流の橋を渡ります。

 

JR紀勢本線の踏切を渡ります。

相賀駅へは車を置いた尾鷲駅から電車(気動車)に乗り、ここを通過しました。

 

ここで右折し高度を上げていきます。

 

民家の前を通り、古き石畳が埋もれてるという舗装道を登ります。

 

国道を再度横切り、旧道への登り口へまわります。

 

世界遺産である熊野古道の中で随一とも言われる石畳のある道を歩きます。

随一というのがどの程度のものなのか楽しみ~。

 

案内板にあるように約2kmも石畳道が続きます。

 

これまでにも石畳の道は熊野街道を含め歩きましたが、

他所の石畳よりも一つ一つの石が大きいように思えました。

 

石畳を行く人物が前方に一人。

ウチのムスメです。

昨年のGWに千国街道で久しぶりにムスメと街道歩きをしましたが、

今回声をかけたところまさかの同行となりました。

小学生の頃に熊野街道を何度も一緒に歩いたので、

千国街道の時以上に今回は嬉しい街道旅となりました。

 

実際に歩くと世界遺産である石畳のすばらしさや凄みを感じましたが、

当方の撮影センスのない同じような写真で感じてもらえるでしょうか...。

 

石積みの祠というのもあまり多くは見かけないかも。

かわいい小さなお地蔵さんなので子供の夜泣き封じに転じたのかも??

 

苔蒸す岩も多く見られましたが、冬場だからかやや褪せた緑色でした。

 

シダの多い石畳道。

夏場ならシダの濃い緑に覆われてるのかもしれません。

 

標高数mから320mあまりの峠へ登りますので、

それなりに勾配もあり、多少は息が上がる箇所もあります。

 

昨日は気温も思いのほか高かったので、この登りでは汗だくに。

スポーツドリンクの消費ペースが速かったです。

 

んっ?

一里塚跡をスルーしてしまってました。

帰ってからYouTubeでチェックしたら少し手前に案内板がありました。

左を歩くムスメと話しながらで、右側にある一里塚に気付かなかったようです。

わずか5分150mですが、また来る機会があるので戻る選択は取りませんでした。

 

上の標柱のあった場所から見る紀伊半島の山並み。

曇りの予報でしたが時々晴れ間もありいい眺めでした。

 

ずっと石畳が続くかと思ってましたが、途切れる場所もありました。

平坦な所は路面の土が流れにくいから石畳にする必要度は低いのでしょうね。

 

峠の手前に年季の入った石積みの跡。

峠にも茶店があったそうですが、これもそうかな??

 

スタートから1時間40分ほど、峠の登り口からちょうど1時間。

馬越峠に到着です!

峠からは天狗倉山と便石山という眺望の良い山へ登ることができます。

その山に登るためにまたこの馬越峠を訪れるつもりでいます。

見落とした一里塚はその際にしっかりチェックしたいと思います。

 

峠の茶屋跡の案内板です。

ムリな話ですが、人が行きかう息づいた街道や峠道の様子を生で見たかった・・・・。

と、茶店のある所ではいつも思っております。

 

峠の北側は紀北町でしたが、南側は尾鷲市となります。

木々が邪魔をしてますが尾鷲市の中心部を見下ろすことができます。

 

峠を振り返ってから尾鷲の町へ下りていきます。

 

南側も石畳が続いています。

 

下りでは石が斜めに置かれてる箇所では滑りそうで注意が必要。

裏が減ったトレッキングシューズでしたので雨の後でなくて良かったです。

 

箱根へ登る時は続く石畳道に飽いてきたのに、昨日は最後まで堪能。

この違いは一体どういう訳なのか自分でもよく分かりませんでした。

 

石畳の説明ともう一つお地蔵さん。

石畳はもっと古いものと思ってましたが、

江戸期なので意外と新しい時代のものでした。

 

1時間半の馬越峠の石畳はここで終了。

いいモノを見させてもらいました!

 

アスファルトになった道を下り、尾鷲の町が自分の目の高さに近づいてきました。

 

古い時代(1707年)の津波の供養塔がありました。

遅かれ早かれ確実にやって来る南海トラフ地震。

この町の方も熊野古道を歩く方も津波に巻き込まれることがありませんように!

 

尾鷲の町に下りてきました。

 

前方の案内地図の脇に道標が一基。

「左 くまの道」

 

廃業した(?)銭湯の建物

風格のある黒壁がイイですね。

建物に入って男湯女湯に分かれるのではなく、表側から別々の入口になってました。

(左=女湯、右=男湯)

 

少しですが古い建物も残る尾鷲の町。

 

最後に枡形に曲がり・・・・

 

整形外科クリニックのある交差点で馬越峠越えの歩き旅はゴールです。

今回はムスメと一緒だったので短距離の峠越えだけといたしました。

 

熊野街道伊勢路のハイライトの一つである馬越峠はとてもいい石畳でした。

そしてムスメと歩く久しぶりの熊野街道も!

次回は尾鷲から八鬼山峠を越えていくことになります。

単身赴任も終えましたので、遠いとはいえ気軽に足を運べそうです。

 

ゴール地点から車を置いた尾鷲駅へ戻り、ドライブ&寄り道をして帰りました。