こんにちわ ニシ子です。
お盆休み目前、編集部は慌ただしい雰囲気です。
みなさん、夏休みの予定はもう決められましたか?
まだ決まってなーいという人や、近場にお出かけ予定という人に、おすすめしたいのがアート観賞。
大阪市内で観られるおすすめの展覧会をご紹介します。
まずは、今年で三回目となる現代アートイベント「堂島リバービエンナーレ」。
ほたるまちにある堂島リバーフォーラムで開催されています。
毎回ひとつのテーマに合わせて、国内外のアーティストが参加するこのイベント、今回は台湾出身のキュレーター、ルディ・ツェン氏を迎え、「Little Water」をテーマに、流れる水の美しさや水の多様性からインスピレーションを得た作品が展示されます。
ドイツの巨匠ヴォルフガング・ライプの「Passageway」はお米の上に金色の真鍮製の船が何隻も並ぶ作品。入口入ってすぐの所に展示されています。
東京を拠点に世界で活躍するチームラボの作品「憑依する滝」は、中でもひときわ目だつ大きな作品。滝の流れる様子をコンピューターにより3次元化したもので、細やかなしぶきの様子はずーっと眺めていても飽きません。その他にも紹介しきれないくらい多彩でユニークな作品がずらりと並びます。参加アーティストも中国、インドネシア、シンガポール、南アフリカ、タイ、ドイツなど国際色豊か。個人的にはアジアのアーティストを沢山知ることができたのも良かったです。
世界中の現代アートが一堂に会する贅沢なこのイベント、ぜひ一度体験してください。
こちらはエントランスの写真
じつは手前のお花も作品です。リー・ミンウェイの「ムービング・ガーデン」という作品は、来場者にお花を持って帰ってもらうというコンセプトなんです。素敵ですよね。
次は中之島の国立国際美術館で開催中の「貴婦人と一角獣」展。
このタイトルを聞くだけでテンションが上がるのは私だけではないはず。
こちらの展覧会は、西暦1500年頃の制作と言われる6連作のタピスリー(英語でタピストリーのこと)「貴婦人と一角獣」を紹介するもの。フランス国立クリュニー中世美術館の至宝であるこの作品が国外に貸し出されたのは過去に1回だけ、もちろん日本初公開ということで、期待が高まります。
実際に観させていただいたのですが、思ったよりも大きく、織物でありながら、油彩画と見まがうほどの繊細な表現力で観る者を圧倒します。照明を落とし気味にした薄暗い会場の中に浮かび上がる、美しい衣装をまとう貴婦人や一角獣をはじめとする動物たち、鮮やかな木々の様子など、とにかくその豪奢で幻想的な世界に引き込まれます。タピスリーのモナリザと呼ばれるのも納得です。
展覧会では、この作品とともに、同時代のタピスリー、ステンドグラス、彫像、陶磁器、衣装などクリュニー中世美術館の所蔵作品を30点、最新デジタル映像で作品を読み解く、大画面シアターも登場。さまざまな角度で貴婦人と一角獣の魅力を解剖します。
この2つの展覧会は、場所も近いので元気がある方は2つ回ってもいいかもしれません。
この夏休みはアート観賞で感性を磨いてみてはいかがでしょうか?