スペインのアニメ映画「しわ」が明日から公開 | プラスルミノ EDITOR’S BLOG

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こんにちはmaruです。今日はスペインのアニメ映画を紹介したいと思います。
映画のタイトルは『しわ』

スペインの漫画家パコ・ロカの「皺」を映画化した本作のテーマは“認知症”。と聞くと、ドキュメンタリー作品などの印象から重い雰囲気の作品をイメージされるかもしれませんが、本作はしっかりと問題を描きつつも、決して重苦しいだけではなく、ユーモアもあり、とても優れたアニメ映画に仕上がっています。

本国スペインではスペインのアカデミー賞と呼ばれる第26回ゴヤ賞で「最優秀アニメーション賞」「最優秀脚本賞」を受賞。また、教育番組の世界的なコンクールである「日本賞」の2012年度グランプリを受賞した本作。NHKのEテレで放映された際には再放送の希望がたくさん寄せられたとか。そんな本作の配給を手掛けるのはスタジオジブリ。実はスペインでは日本のアニメ作品が広く観られていて、『しわ』の監督を務めるイグナシオ・フェレーラスは、本作で高畑勲監督から影響を受けていることを語っています。

私も作品を鑑賞し、老いを悲観的にとらえるのではなく、老いとどう向き合うのか?この作品にはそのヒントがあるのではないかと感じました。とにかく、とても良質な作品で多くの方に観て頂きたい作品でする明日から梅田ブルク7他で公開されるのでぜひ劇場で。

ちなみに、「しわ」劇場公開記念小冊子プレゼントも実施されるそうです。イグナシオ・フェレーラス監督と高畑勲監督の対談など、「老い」や「認知症」、作品の舞台であるスペインについて、アニメーションや監督のことなど、さまざまな視点から書かれてます。また、梅田ブルク7では新設されるミュージアムスペースにて『三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー』を紹介するイベントも開催されるそう。映画と共に楽しんで!

映画公式サイト http://www.ghibli-museum.jp/shiwa/
6/22(土)より梅田ブルク7他にてロードショー。