大阪の懐かしい風景がアートに | プラスルミノ EDITOR’S BLOG

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オンとオフに輝きプラス!大阪発フリーマガジン「PLUS LUMINO(プラスルミノ)」編集者ブログ

みなさん こんにちわ ニシ子です。


今日、3月号のカルチャーでも紹介した展覧会「現代芸術創造事業 ブレーカープロジェクト  絶滅危惧・風景」に行ってきました。


このプロジェクトは、2003年より始まった、新世界及び周辺エリアを舞台にした現代美術家と市民参加によるアートプロジェクト。


今回は、大阪の中心部にありながら、昔ながらの街並みや人情、たたずまいが残る新世界・西成エリアを舞台に、若手アーティスト2名 西尾美也さん、下道基行さんが作品を制作、展示しています。


西尾美也 さんは、装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトで国内外で展開している方で、本展では「家族の制服」と題し、昔の写真を現在のご本人が再現するというもの。

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違和感ありありですが、思わずニンマリしてしまいます。


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着ていた洋服も当時のまま再現!



下道基行 さんの作品「Sunday Creators」は、日曜大工という言葉のとおり、町で暮らす人々が人知れず作っていた作品を展示したもの。チラシで作られた通天閣や、喫茶店の店主が、紙ナプキンに綴った絵など。


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個人の趣味と言ってはそれまでですが、愛情を持って作られた作品を観ていると、作り主のステキな秘密を共有したような気持ちになりました。


本展では、このほかにも2009年度のプロジェクトから、トーチカ やパラモデルの作品も展示されています。


トーチカ「ピカピカinナニワ」
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パラモデル「極楽百景」
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新世界・西成エリアは、現在高齢化や建築の老朽化が進んでいるため、この数年で様変わりしてしまうそう。


失われつつある、この風景・そこに住む人たちとコラボレーションしたアート作品をみていると、すごくあったかい気持ちになれます。

この風景、できる限り長い間残したいものです。



開催は、21(月・祝)までなので、この週末にぜひ観に行ってみてくださいね。


「現代芸術創造事業 ブレーカープロジェクト  絶滅危惧・風景」

大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋準備室

http://www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000020942.html