ブリティッシュ・イングリッシュを教える英会話学校がある。


Shane English School、「シェーン英会話」と日本では呼ばれている。


英国王室から授与された、この英会話学校の紋章は、ユニオンジャックの三色の盾のなかに「流麗なスピーチ」のシンボルとされるナイチンゲール(小夜鳴鳥)が描かれている。


紋章の銘は、

VOX ANGLICA VINCIT OMNIA
「英語は全世界で最も重要な言葉である」


これが米英語ならちょっと抵抗感があるだろう。が、シェーンの由来を思えば抵抗はない。
英語の「英」は、英国の英なんだということを、なぜか忘れてしまっていることに思い当たる今日このごろ。


英語がペラペラになる必要はない。ペラペラになったところで、肝心の話の中味がカラッポでどうする。それに気づいた人たちが、もうずいぶん前から、英語を学ぶ前に日本語や日本を学べ、という声を挙げ始めたのもむべなるかな。


しかしブリティッシュ・イングリッシュなら、と思うのは、食傷気味の小生だけではないような気がする。


シェークスピア、ニュートン、アーノルド・ノース・ホワイトヘッド、J.Gバラード、ビートルズ、科学誌Natureの、あの英国。


いや、英会話を学ぶのだ。そうではあるのだが、言葉の奥深い背景まで教わることができそうではないか。そういう意味で英会話ならシェーン英会話 である。


本部はロンドン。世界60ヵ国に展開しており、日本では首都圏を中心に210校。
実を言うとついご近所に10年近く前からシェーン英会話のスクールがあるのだが、あまり意識したことがなかった。ちょっと食傷気味なほどコマーシャルをやってる類とちがって、ほとんど宣伝らしい宣伝をしていないためでもある。


フランス語の日仏学館(東京は日仏学院か)をつい連想してしまう。あそこはフランス政府の公的な出先機関だから、運営母体の性格はまったく違うにせよ、シェーンにも近いものを感じるのだ。


講師は生粋の英国人。英語から日本語、日本語から英語という翻訳の環境を排して、廊下ですれ違っても英語といった言語環境を作ることに努めているところも近そうだ。日仏学館でも、つい日本語で話しかけると、「私が日本語できないこと、君は知ってるはずなのに」とフランス語で返されたりしたものだ。もちろん真顔ではなかったけれど。


ともあれ、英国英語で英語がしゃべれるなら、米英語も受け入れられるかもしれないなどと、妙に頑固だが、しかしけっこう生産的かもしれない〈気分〉になっている。


シェーン英会話30周年CF


http://www.youtube.com/watch?v=GyCqtYyu4YY


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