体感にまかせて、そろそろ仲秋の名月、と思ってから咄嗟に気が付いた。月見は先月の十五夜だ。

だが、体感は、カーンと冴え渡った月でも眺めて、と言っている。

季節に遅れるたあ、なんてえ体感だ。


が、調べてみたら、あった、あった。


後の月」。のちのつき。十月の十三夜から望月までのあいだの月見をいうらしい。

ということは今月の下旬あたりか。


これで気持ちは収まった。古来の風物誌の智恵は、なかなかのものであるな。



松岡 正剛
ルナティックス - 月を遊学する