病院だと錠剤(カプセル)になってることが多いけど、戦場だと注射針がモルヒネを詰め込んだ薬莢を積んでいる。つまりそのままブスって打つわけだ。サンダース軍曹が、「衛生兵、モルヒネを」ってよく叫んでた。けど、テレビではなんか注射型ではなくて、粉を傷口にぶちまけてたような気がする。
(兵士一人ひとり携帯しててもよさそうなもんだが、モルヒネは衛生兵しか携帯できないことになっている)。

ハピネット・ピクチャーズ
COMBAT! BATTLE1


通常の注射だっていやなのに。そんな痛み超えてる痛みを鎮めるために打つわけだから、蚊にさされるほどでさえないだろうが。

状況で痛みの具合は変わる。

大災害の被災地でRed Tagを貼られたまま、状態はもう限りなくBlack Tagな人に向けてまわりができることと言えば、モルヒネを打ち続けることぐらいしかないのだ。戦場では。

とにかく命をつなぎたいって極限の痛みと、歯痛や腰痛や、日常で起きる痛みと、それももちろんこの上なく辛いのではあるが、最高の状態でいたい、ベストコンディションでいたいという思いがしっかりあるときの痛みとは、わけが違う。痛みの度合いを測定するメジャーがあるかどうか知らんが(そんなもんいらん)数値上は極限状況の痛みに比べてはるかに小さい歯痛であっても、しかしだからこそ、つまりベストが出ないという煩わしさが、痛みを強くする。

どちらにしても、ペインクリニック(鎮痛のための医療)は最高であってほしい。根本治癒? いいから、ボルタレンだ。

衛生兵しかモルヒネを携帯できない理由は、モルヒネの親分がアヘンだからだ。で、モルヒネの子分がヘロインだった。
いまさら言うまでもない麻薬ね。戦場でもモルヒネは衛生兵しか携帯を許されないのは、下手するとやっぱり依存症になるから。普通の病院でもルールがあって、もがいてもあがいても許容基準を超えると、出してくれない。しばらく時間をおいて、ってことになる。もうちょっとまっててね。待てないつーの。

ヘロインって言えば、誰でも「許されない」麻薬のことだと今では思っているが、こいつも最初は薬だった。医薬品ね。
咳止めとしてバイエルが売ってた。

このまま上唇と鼻の穴の間が猿の惑星化するかと思ったが、痛みに倒されて眠ってしまった。朝、目が覚めると、激痛は治まっていた。代わりに、首と肩がイタイイタイの。

首がまわらなくなった。


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