立春大吉に雪が降る。鼻水も出る。

久々にリブロに寄ってみた。昔の西武ブックセンターの流れを汲む本屋さんだ。

まだ優れ者の書店員さんがまだ現役でいるようで、ディスプレイが良い。

眺めているだけで元気になる。日本もまだ捨てたもんじゃないと思わせてくれる品揃えで、

本の小さな塔が構成されている。

あっという間に、今こそ読みたいと思わせる本が二十点ほどは目に飛び込んでくる。

ただいま現在は金欠で一冊も買えない。


記憶に残った本に、平積みになっていた橋本治の『乱世を生きる-市場原理は嘘かもしれない』がある。

立ち読みしただけだが、例の勝ち組・負け組という物言いの歴史をさらって、これを相対化してしまおうという魂胆の本のようだ。サブタイトルもなかなか刺激してくれる。

追って詳述したい。


後は藤原正彦の『国家の品格』

ニートと言うな! てな本も目に飛び込んできた。


革命など確かに死語である。もともとが生きていなかったかもしれない。

だがその歴史をたどろうという意識まで死んでいいはずはない。

団塊の世代の自慢げな「武勇伝」めく与太話が邪魔をするところもあるかもしれない。

まあそれはどうでもよい。

『ロシア革命』というビジュアル本、審問官?スターリンだったか、の大著も読んでみたい。


雪とは言え、やはり立春大吉である。


さてもさてもで遅まきまがらの恵方巻


橋本 治
乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない