自分の死は死んでしまえば、なんとも言えなくなる。
災厄は死よりも、病気や大怪我だろう。

ひょんなことで、ゼミの恩師が今年3月に亡くなっていたことを知った。
68歳。胃癌だったそうだ。

3年ほど前になるか、偶然消息を知って一度お訪ねしようと思っていたのが、不精ゆえに機会を完全に失ってしまったことになる。
災厄ではないが、自らにも鎮魂が及ぶ。
自分には、取りあえずは残されている時間を、大切にしないわけにいかないという気持ちになる。お会いできていれば展開したかもしれない話を二人羽織でやってのけずにおくものかという気分である。


災厄ではないが、近しかった人の死は、鎮魂の余波が自らに及ぶようだ。


合掌。