仮に20万円とする。

まあ、普通、大金である。

これが部屋の更新料として必須の場合、ケースによっては、借金取りに追われるよりも惨めな気分に。

だいたいその金のために、棲家を失うかもという恐怖は、命を落とすかも、の次に怖い。


あてはあるが、悪いことに、更新期日は12月1日になっている。くそ忙しい時期に引越ししたものだ。

かれこれ10数年住んで、賃貸料計算してみるとなんと2000万円近く!になっている。

「買えたじゃないか!」と叫んでみても遅い。そういうご縁だったのだ。


で、遅れに遅れた確定申告をすれば、ちょうど見合う還付金が戻ってくることは確実だ。

いまごろ申告なんて言ってんだから、だいたい不精である。でなければとっくに申告なんか終わっている。


昼間の仕事が忙しくて、夜な夜な今夜こそと思いつつ、つい後回しが続き、休日は休日で、夜な夜なの疲れを溜めて放出するがゆえに、結局、あっという間に月曜日。この繰り返しなのだ。


こんなことで苦しむくらいなら、いっそ借金したほうが楽ではないか。

そうだ楽に決まっている。還付は確実にある。これを担保に借金して更新の期日をクリアすればそれでひとまず良いではないか。


世の中、地獄のような借金の惨禍は数多い。それに比べれば、何が心理戦だ!?

という気もしないではない。

いや、とてつもない戦いなのだ、これが!


だから心理学である。

お前には痛くなくたって、俺には痛いんだ ! しようがあるめえって話だ。


で、どうするんだろう? 結局?


⇒{【もっと大きな災厄を想像してみる】へ続く}