けっこう苦労しながら実現させた。こらえ性のない僕は、なかなか先の見えない状態にぶつぶつ泣き言を言ったのをよく覚えているが、上山は黙々と動いて展望を開いて行った。
出来上がった仕組みを使って、上山は今はもうない渋谷の大盛堂書店にBook in Bookの企画を持ち込んでかつてない規模のフェアを成功に導いた。
ブックフェアは今では図書館でも或るテーマで臨設のコーナーをこさえてるくらい一般的なものになっているが、彼がこさえたのは平台エンドで構成するという通常の書店内ブックフェアを超えていた。数十本の棚を連ねて、文字通り本屋さん中に本屋を作ってしまった。
ぶつくさ言いながら、仕組みとしてのパッケージ企画を仕上げることしかアタマになかった企画屋の僕とは違って彼は、本と本の間のグラデーション、ジャンルとジャンルの間のグラデーションが波打つ回廊を作ってみたいという想いを初めからたぎらせて仕事を進めたはずだ。
あの松丸本舗の原型のようなものを彼を作り出したのだと言っても過言ではないと、今にして思う。
某出版社さんのために人肌脱いでみようと思ってブックフェアの企画を思い立った(ここは社長一人で事情あって出版営業に詳しい人がいない)。
フェアと言っても、フランクフルト・ブックフェアとかボローニャの絵本展とか、いわゆる見本市規模を思い出す人も多いようなので、河出書房さんが写真つきでツイートされていた最近の例を上げておくことにした。
ついでに上山の最近の著書も宣伝しておく。
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