日本代表は、クロアチア代表と引き分けたことにより、予選リーグ突破が難しくなった。この試合の視聴率が50%を超えたそうだが、あの試合中の胸を締め付けられるような緊張感といい、なぜW杯サッカーがここまで人を惹きつけるのか考えてみた。
まずサッカーは他のスポーツに比べて、競技人口が圧倒的に多い。全世界で盛んで、普段耳にしないような国名をサッカーの試合で覚えたりすることもある。その広がりの強みは、高価な道具をいろいろ揃えなくても、ボール(またはそれに代わるもの)ひとつあればプレーできるという手軽さにある。
そして全世界で盛んであることから、サッカーそのものや応援のスタイルに人種の特徴やお国柄が表れ、それがバラエティにとんでいることも大きな魅力のひとつと言える。
サッカーはまさにワールドスタンダードなスポーツでこれからの時代にマッチしている。
また特徴として、極端にロースコアのゲームである、ということが挙げられる。人はがけっぷちの緊張感にドキドキ、ハラハラするもので、なかなかゴールが入らないからこそ、ゴールそのもの、そのどれもが致命的であり、入りそうになる過程だけで人は興奮する。
そしてゴールが生まれるその瞬間、スルーパスが通るその瞬間に人はカタルシスをおぼえ、サッカーの虜になるのではないだろうか。
今大会終了後にはフランスのジダン選手が引退する。彼はサッカー選手でありながらまるでバレリーナのような芸術性あふれるプレーで多くの人々を魅了してきた。
ワールドスタンダードなスポーツにはワールドスタンダードな個人が存在する。
わずかな望みの日本代表もあきらめずに応援しつつ、他の国の代表や選手にも注目してみるのもおもしろいはずだ。