「東京人」で柴又特集をしてるってことで(相変わらずこの版元から執筆依頼はないんですが)、少しぐらい柴又のことを知ろうと買ってきました。
で、その印象は「柴又=寅さん」という強引な編集が気になりました。生れ育った人間としては、柴又=庚申(こうしん)の帝釈さんの門前町! です。映画の舞台になる前、庚申の日は参道が満員電車状態でした!
それと気になったのは、特定の大学を出た方たちのオンパレード。いやまぁ、なんともはや、こんな抵抗感を持つのはボクだけかしら。
同級生(同じクラス、同じ陸上部のリレーメンバー)が集合写真で大きく写ってるんですが、キャプションを見ても「本当に○○?」という状態。ボクは同窓会に出ていないので近況が分かりませんがジイさん! 限りなく横に膨れて、髪の毛もまったく不在。元○○屋ってキャプションが付いてたから煎餅屋やめちゃったみたい。部活の帰り、よく久助を食べさせて貰ったんだけど……。
*後半は、柴又の暗渠特集になっていました。どうも、最近、テレビの影響なのか、暗渠を美しいものとして追うのが若い方たちの間で流行っているようですが、いま取り上げられているような暗渠ってどぶ川だよ、君たちが東京に出てきたときには蓋がされていたかも知れないけど、美しい川でもなんでもないよ! そんなもの美化できるか~! とぱらぱらとめくりながら、突っ込んでいました。土木の本を作り続けているボクが想起する暗渠と最近東京にやってきた若者がいう暗渠の違い、なかなか溝は埋まりませんね。


