「あなたは出版プロデューサーですか?」と聞かれた場合 | 文章力アップの革命塾! 上手な自己主張でチャンスを生かせ!

「あなたは出版プロデューサーですか?」と聞かれた場合

みっくんです。

このように聞かれたら、
否定はしません。
詳しく説明する必要のない方へは
「まあ、そんなもんです」と
適当に答えてしまいます。

でも、自分から名乗るときは
「編集者、もしくはエディター」にしていますね。

その理由は簡単。出版社にいたときから
そのように名乗っていたのですから、
続けているだけです。

では”出版プロデューサー”って職種は何なの?
実際、辞書をひいても、
そのようなカテゴリーの職種は見あたりませんが、
認識としては、
「出版社以外の外部の方が本作りに携わること」と
解釈していいと思います。

実は先日、ある建設会社の社長さんから
相談を受けました。その内容を
かいつまんでお話するとこういうこと。

「建設で培ってきた知識を元に、本を出したかったんですよ。そこで
ある出版プロデューサーの方とお会いし、具体的な打ち合わせに
入っていったんですね。第一段階として企画書を作っていただき、
それを元に出版社へ打診していただく。問題はその第一段階の
コストなんです。私は、通るかどうかもわからないのですから
”成功報酬”とお願いしたんですが、”話になりません”とおっしゃって
さっさとお帰りになってしまいました。どうしてなんでしょう?」

社長さんの本意は、「どうして?」を同業のみっくんに
聞きたかったんですね。

残念ながら、私はその出版プロデューサーさんを
存じていなかったのですが、これは当たり前の話です。

通常、我々が企画書を作り、出版社へ売り込むには
相当な労力と日数がかかります。企画書ひとつにしても
類書がないかどうか、新しいネタを追加できないか、
面白い斬り口はないかどうかなど、出版社が興味を示しやすいように
内容を熟考し、アイデアを盛り込みます。これだけの作業で
3~4週間かかってしまうこともザラです。

また、出版社への交渉も1件の結果が出たら、次の1件へと
出向くわけですから、これまた、地道な営業活動なのです。

ケースバイケースですが、社長さんの本のケースなら
30~50万円が妥当な報酬といえるのではないでしょうか。

「えっ、そんな高いの?」と感じる方がいるかもしれませんが
編集者が真剣に1ヶ月間働いた対価として考えてみてください。

例えば、40歳サラリーマンの方の年俸ですが、600万円以上得ている
方も多いと思います。月ベースに直すと50万円ですね。
ですから、この額が高いとは思えまえせん。

社長さんにしてみれば、「もしかしたら本にならないかも
知れないのにそんな費用は出せない」と感じたのかもしれません。
しかし、出版プロデューサーさんも”ガキの使い”ではありませんし、
プロとして働いているのです。

ですから、社長さんへはこのように説明しました。

「社長さん、あなたが1ヶ月かけて、依頼された新築ビルの図面を引くと
しましょう。いや、もしくは建築した、と考えてもいいです。その費用を
”成功報酬にしてくれ”と言われたらどうしますか?」

このような例え話でやっと解ってくれたようです。

出版物の企画書ははっきりしたカタチが見えませんから
”水モノ”のように思われがちですが、
私に言わせれば、立派な知的生産が詰まっているのです。

その価値を全く理解せず、「成功報酬で」と
お願いしてしまうのは言語同断です。

私もこのプロデューサーさんと同じく、「話になりません」と
お答えしてさっさと帰ってしまうでしょう。

そして、社長さんへもアドバイス。
その仲介費すら出せないのなら、
「ご自身で直接、出版社へアタックされたほうがいいですよ」と。

仲介者へ頼むのであれば
「なぜその人へ頼むのか」の理由を
よく考えてからにしたほうがいいでしょう。