初スケートは高校2年の時だった。

美香保スケート場に行った。
男子と。

うふ。ドキドキ
デートだ、デート。

以下、当時のおいらのイメージ。

編「アタシ初めてなのぉ、滑れなーい」
男「へたくそだなぁ、ほら」
(…と、手を出す)
編「離さないでね!」
男「大丈夫だよ、ちゃんとつかんでるから」
編「いや~ん、こわ~い」
男「あ、危ない!」
(…と、抱きかかえる)

と、なるはずだったのだ。

だが、しかし。

ああ、なんてこったい。
おいらの、このずば抜けて素晴らしい
運動神経が憎たらしい。

簡単に滑れたのだよ、おいら。

普通に氷の上に立てたし、
普通に滑れたし、
普通に前進もバックもすぐにできたし、
普通にサークルも描けた。

あれ?
みんな、なんで転ぶんだ?と思ったくらい。

そしておいらの隣りで、
コロンコロン転がっている男子約1名。

以下、現実。

編「ほら!何やってんの!」
男「お前、初めてって、嘘だろ!」
編「嘘じゃないよ、初めてだよ」
男「だったら、なんで滑れるんだよ!」
編「簡単じゃん!」
男「………。」



スケートって、
ちっとも楽しくない。

あれは、
するものじゃなく見るものだ。