山の手優勝…。
いいねぇ。
うれしいねぇ。
おいらの妹が
そこのバスケ部だったころを、
しみじみ思いだしていたよ。
朝早くから家を出て、
遅い時間に帰ってきて、
土日も練習、遠征、
そして大会、大会。
家にいる時といえば、
寝る時、食べる時、
それと洗濯する時くらい
だったんじゃないかしら?
当時の監督、HCはそのまま。
上島さんが、
妹をスカウトしに来た時のことを、
なんとなくだが覚えている。
その日は家庭訪問とは違う、
妙な緊張感が漂っていた。
しかも、父が帰宅後だったので、
少し遅い時間だったと思う。
客間に通して、
両親と妹、そして上島さんで
話しこんでいた。
おいらはといえば、
自分の部屋で、
なんだか落ち着かない気分で
過ごしていたような覚えがある。
当時のあの高校は、
スポーツに関しては、
エリートばかり集まっていたが、
一般生徒は、
なんせ、素行のよろしくない子が多く(笑)、
いわゆる不良が行く最後の砦みたいな
ポジションだった。
それが……。
今では、共学になり、
そこそこお行儀もよくなり、
進学率も上がっているという。
変われば変わるもんだね。
いやー、よくやった。
ほんと、よくやった。
次はウインターカップで連覇だ。
その前に、なにかあったっけ?
国体?