今年の6月で、
お気に入りの店が一軒閉店する。
去年、3周年を祝い、
「石の上にも3年、よくがんばった!」と誉めてあげた。
閉店の理由を彼女たちは、
次のステップのためと言っている。
それを、おいらは止めることはできない。
思えば、オープンの時からの付き合いだ。
シェフ担当とホール担当で、
女の子二人で切り盛りしてきた。
バスケ部出身のシェフは、
未だに社会人バスケを続けている。
同じ体育会系臭がするのか、
ありがたいことに、とてもなついてくれた。
だからおいらも、
いろんなところで店の口コミをした。
新聞の取材がきた時は、
常連代表で、コメントもした。
ま、そのせいで、
新聞にはおいらのフルネームと年齢が
しっかり載ったのだけど…。
連日大繁盛で、
今では予約をしないと、
おいらでも入れない。
それだけ、素敵な空間なんだ。
オープン当時は、
まだ「女の子」という風体だったけど、
最近ではすっかり自信をつけて、
二人ともいい女になってきた。
料理はもちろん、おいしい。
ボリュームもある。
お財布に優しい。
そして、何より、
「おもてなし」と「まごころ」がある。
それがなくなるのは、とても辛い。
閉店まで毎日通いたいくらいだ。
壁のサインはどうなるんだろう。
その行方も気になる。
どうだい?みんな。
閉店前に、おいらとデートしないかい?
ここはきっと、伝説になるよ。