日頃バスケネタでキャッキャしているおいらだが、
スポーツ観戦にはまるきかっけになったのは
Jリーグだ。
赤黒戦士のサポを続けて約10年。
その中でも11/29のホーム最終戦は、
おいら史上、最も記憶に残るゲームになった。

今までも、ホーム最終戦は何度も見ている。
去年なんか、
アントラーズの優勝を目の前で見せつけられた。
それはそれで、想い出に残っているが…。

しかし、昨日29日は今までとは違った。
#4ミスターコンサドーレ札幌、
曽田雄志選手の引退セレモニーを試合後に控え、
試合開始前から、ドーム内は
「曽田劇場」の雰囲気を漂わせていた。

彼がピッチで練習を始めると、
サポーターの間から「曽田」コールが何度もあがった。
スタメンではなかったが、
リザーブとして彼の名前がコールされると、
ドーム内は異様なほど盛り上がった。

ゲーム内容は、正直、
いまいちパリっとしなかった。
やはり、うちはまだまだJ2のチームなのだと痛感。
ハファエルの強烈なシュートが、
来年に向けての明るい兆しと思いたい。

そして、その時はやってきた。
後半42分、キャプテンマークを巻いた曽田君が
ピッチに立った。
ここから約7分間、曽田劇場の始まりだった。

$EASY TO BE HAPPY.

もともとのポジションであるFW起用。
(石崎監督の粋な計らいと思いたい)
体のキレは今ひとつだったが、
曽田君はボールを追った。
彼のサッカー選手人生をかけた執念なのか、
未練を残した最後の最後の悪あがきなのか、
彼は、まるで素人のようにボールにくらいついていた。
その結果、エリア内で倒されて、PKを誘った。
彼が、自分で得たPKだ。

この時のドームの一体感は、
なんとも言えない興奮と感動に包まれていたと思う。
観客みんなが彼の名前を叫んだ。
「曽田!」「曽田!」「曽田!」
もちろん、おいらも。
こんなドームは初めて見た。

PKポジションで、
彼は何度か深呼吸をし、天を見上げていた。
そして、蹴った。

キーパーが止めた。
が、審判がホイッスルを鳴らす。
どうやら蹴る前に、選手が動いたらしい。
もう一度、PKのやり直しだ。

こんなことがあるのだろうか。
最後の最後に、PKという場面に立ち、
しかも、やり直しとはいえ、
一度失敗しているのに、
もう一度蹴るなんて。

自分の引退試合にゴールを決めることができる選手が、
果たして何人いることだろう。
これは、サッカーの神様が、
9年間ボロボロになるまでがんばった曽田君へ
一番の贈り物をくれたんだ。

決して上手とは言えない彼のシュートは、
ストンとゴールネットを揺らした。
その瞬間、札幌ドームはひとつになった。

$EASY TO BE HAPPY.

試合終了のホイッスルが鳴った時、
彼は両膝に手をついて、
しばらく動かなかった。

$EASY TO BE HAPPY.

おいらは忘れない。
2009年11月29日の札幌ドームを。
コンサドーレ札幌のサポーターを続けていてよかった。
下手くそだの、弱っちだの、
貧乏チームだのといろいろ言われてきたが、
これからも、おいらは胸を張って言える。

おいらは、コンサドーレ札幌のサポーターだ。
赤黒のチームは、札幌の誇りだ。

$EASY TO BE HAPPY.