黒編集長の独り言(毒)。

去年の神奈川でのレラ最終戦以来、
やっと彼のプレー姿を見ることができた。
半年待った。
そして、待った甲斐があった。
コートの上の彼は、それはそれは楽しそう。
なんてのびのびプレーをしているのだろう。

レラがJBLに参戦した初年度、
彼はOSGの選手で、
やたらと3Pを決める「憎たらしい選手」だった。
オールスターでも、その3PでMVPを取った。
悔しいくらいにシュートが入る選手。
でも、魅了されずにはいられなかった。

そして去年、彼はおいらたちのものになった。
これで、心おきなく彼の応援ができる。
「一番」「お気に入り」「依怙贔屓」。
形容詞はなんでもいい。
おいらの中では、すべてのバスケット選手の中で最優先の選手になった。

シーズン開幕直後に捻挫というアクシデントもあったが、
どの試合も、どんな場面でも、
彼は一生懸命仕事をしていた。
おいらたちは、そんな彼を心から応援していた。

チームは残念ながら不本意な結果に終わったが、
この1年で彼はしっかりチームに溶け込んで、
09-10年シーズンは、
さらに調和のとれたいいチームになると信じて疑わなかった。
好きなチームを強いチームにしてくれる。
そう、信じていた。

そして今年の4月。
おいらたちの想いは、
あっけないほど簡単に断ち切られてしまった。
それも、ズタズタに。

何もわからない。
誰も何も答えてくれない。
聞こえてくるのは、パンパンにふくれあがった推測と憶測。
そして、彼のブログという手段でしか発信できない悔しさ。

以来、ずっと心の中でもやもやしていた想いがあった。
それが、今回の釧路で、
おいらも毒を吐かなきゃ、
すっきりしないってことがわかった。

元チームメイトやスタッフたちと
がっちりハグしたり、握手したり、
時々じゃれあう彼を見た。
すごく楽しそうに、うれしそうに、
あのくしゃくしゃの笑顔で。
しかし彼は、特定の人たちへは見向きもしなかった。

二日目、77-77で彼が決めた逆転3P。
その瞬間、彼はアイシンのベンチではなく、
レラのベンチ前まで全力で走っていった。
片手を高々とあげて。

その彼の態度が、答えなのでしょう。

彼を放出したことを後悔すればいい。
彼に群がるファンを見て悔しがればいい。
昨日までレラのレプリカを着ていた人たちが、
アイシンのレプリカを着ている姿を、
あの人たちは、どう感じているのか。

逃がした魚は大きかったね。
とてつもなく。