韓国の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が17日に3,000人を超え、過去2番目の高水準となった。防疫緩和措置「ウィズコロナ」対策の実施により人の移動が増えていることが原因で、重症者数が500人台に達したため病床の逼迫(ひっぱく)感も強まっている。韓国政府が目指すさらなる防疫緩和も停滞する恐れが出てきた。 韓国疾病管理庁によると、17日午前0時時点の新規感染者数は前日から3,187人増えた。3,000人台を超えたのは秋夕(中秋節)連休後の9月25日以降53日ぶり。とりわけ、ソウル市の感染者数は1,432人と過去最多を更新。京畿道も956人と49日ぶりの高水準となるなど、首都圏を中心に感染者の増加が目立つ。 1日から実施された防疫緩和措置の「ウィズコロナ」対策では、まず飲食店やカフェなど全国にある商業施設の営業制限を撤廃。私的な集まりの制限も首都圏で最大10人、非首都圏で最大12人まで認められた。規制解除が進む中、秋の行楽シーズンも重なって人の移動が急増している。 問題視されるのは、高齢者の感染事例が増えていることだ。全年齢に対する60歳以上の感染割合は17日時点で35~36%と、1カ月前(17~18%)に比べて約20ポイント上昇した。高齢者の感染拡大により重症者数は522人と前日から27人増加した。 病床数の逼迫も鮮明だ。ソウル市の病床使用率は16日時点で80.6%となり、残った病床数は67床まで縮小している。京畿道(72.2%)や仁川市(74.7%)でも70%台を超えており、首都圏を中心に病床不足の懸念が高まっている。