本の醍醐味 | Coffee and Cigarettes

Coffee and Cigarettes

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サンテグジュペリの「人間の土地」というエッセイを
今読んでいる。飛行士としての15年間の経験を語る
エッセイで、僚友との友情や人間らしさとは何かという
事が主題になっている。

この中でサンテグジュペリは「人間そのものを批判するに
あたっても、宇宙的な尺度をもって、科学者が拡大鏡を
とおして見るように、機上の窓越しに、見るようになって
きた。」と書いている。

とても面白いと思った。

飛行士としての視点をもって色々な物事を解いていく
彼の思想は、全く想像つかない。
この大地で生きている限り出会うことの出来なかった
創造がこのエッセイにはあり、驚きを覚える。

その中でも(まだ読み途中だけど)面白かったのが
道路についてだった。彼は道路を
「幾世紀もの間、ぼくらを欺いてきた」と言う。

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「道路は不毛な土地や、石の多いやせ地や、砂漠を
避けて通るものだ。道路は人間の欲望のままに泉から
泉へと行くものなのだ。
こうして道路の曲折の1つ1つに、親切な偽りのように
欺かれて、僕らの旅の途すがら、灌漑のゆきとどいた
多くの土地と、多くの果樹園と・・・を見歩く事に
よって、ぼくらは長いあいだ自分たちの牢獄の姿を
美化してきた。ぼくらは湿潤なやさしいものばかりと
おもっていた。」

「ぼくらの直線的な弾道のはるかな高さからぼくらは
発見する、地表の大部分が、岩石の、砂原の、塩の集積
であって、そこにときおり生命が廃墟の中に生え残る
わずかな苔の程度に、ぽつりぽつりと、花を咲かせて
いるに過ぎない事実を」
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僕らが日常生活の中で、こういう創造にぶつかる事は
そうそうない。
これこそが「本の醍醐味だなあ~」と思った。