絵が好きになった思いで | Coffee and Cigarettes

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小学4年生の頃、図画工作の時間でカレンダーを作った。
そのカレンダーは8月のカレンダーで、浜辺から見たヨットが二隻浮かんでいる海を、水彩で描いた絵だ。この絵は失敗作だった。海の色は沖に従って色が濃くなるのが普通なのに、この絵は逆で沖にいくに従って色が明るくなっている。

その絵を見た父は僕に「凄くいいね!太陽が書かれてないけど、凄く晴れているのがわかる。」と言った。
それから僕は絵が好きになった。

何処で言われたかも、その時何時ぐらいだったかも鮮明に覚えている。
カレンダーは白い冷蔵庫に飾られていた。


この時の事を、32歳になる今の今まで、覚えていようとは、その当時到底思えなかった。辛い事も、悲しい事も、楽しい事も、一瞬の景色が背中の後ろの方に流れていって、見えなくなる幻の様になるものだと思っていた。

そういう事も沢山あるけど、ほとんどの事は心の引き出しの中に入っていて、ふとしたきっかけで思い出すことになると思う。

こどもの頃、もしそれを知っていたら、もう少し大事に時間を過せたかもしれないと思う。
だからこそ自分の子供には「今みている景色や思いは、後でぜんぶ思い出すよ」って話したい。