洗濯機を回すとしばらく見入ってしまう事がある。回りながら水がだんだん汚れていくのを見ると、「こんなにも汚れていたのか!」といつもの事ながらビックリしてしまうゲッソリ一見汚れているようには見えないタオルや洋服でも、あっという間に水が汚れてしまうもやもや

そんな事を考えていると、昔むかし私が学生だった頃『さんまのまんまの本』を買った事があり、そこに大竹しのぶさんの回が載っていて、大竹さんも「洗濯機が回るのを見ていた」との話が載っていたのを思い出した。
私だけじゃないんだ。洗濯機が回っているのを見ている人って他にもいるんだ、などと脱衣所で物思いにふけってみたりする。
なぜさんまのまんまの本を買ったのかは、大昔の事すぎて覚えていないけど、昔は中古の本屋さんが今ほどはない時代だったので、本を買うとなると普通の本屋さんで定価で買うしかなかったし、ネットもなかったから、近所の本屋さんに並んでいる本の中から選ぶという選択肢しかなかった。そう考えると、今は欲しい本が簡単に探せて、しかも安く買える時代。
そんなに人生長く生きているつもりはないけれど、こんなにも時代って変わるもんなんだと痛感させられる。

今目の前には、あの近所にあった小さな本屋さんで本を選んでいる学生時代の私がいるにっこり
1冊の本を買うのにも慎重だったあの頃、懐かしく想う本