タイトルを間違えていました。
『老人とピアノ』
そう、老後ではなく、老人だと思い込んでいたのです。
『老人とピアノ』
「もぅ、稲垣さんたら〜、ご自分のことを老人だなんて〜、自虐的過ぎる!」と勝手な勘違いをし、勝手に心の中でツッコミを入れていたのです。
すみません。
改めまして、
『老後とピアノ』
禅寺の修行でもしているのか?というぐらいストイックにピアノに向き合っておられる姿が目に浮かぶかのような文章に、ただただ「すごい!」と思ってみたり、毎回のことながら時々出てくる『アフロ』の文字に思わず笑ってしまったり…。
稲垣ワールド全開の文章にどんどん引き込まれながら読み進めていき、ひとつ気付いたことが。
これはピアノの話ではあるけれど、スピリチュアルと相通ずるモノがあるなぁ、と。
だって文中に『今ここ』とか『自分のエゴを捨て去った先に、本当の自分の音を掘り起こすことができる』などなど、「コレはスピリチュアル本?」とも思えるような名言がちらほらと。
まるでピアノの練習を通じて悟りを開いてしまったかのような稲垣節がすごくいい。
そして老眼や自分の老いとも向き合い、小さくても常に進歩し続けようと悪戦苦闘する姿に、自分の数年後を考えさせられてみたり…。
ご自身もおっしゃっておられるように、これはピアノ以外にも通ずる考え方ではないだろうか?と。
本当にその通りで、ピアノには全く縁のない私でも楽しく読むことができたし、ピアノ抜きで、これから自分にも襲いかかってくる、老後の話としても読むことができた。
そしてコレを読まれた方のほとんどが持たれたであろう感想と同じく、私もピアノが弾きたくなった。
今まで意識などしたことがなかったけど、家には娘が弾いているピアノがあるのだ。
娘がいない時に弾いてみようかな、という無謀な考えが初めて浮かんだりもした。
今まで一度もそんなこと考えたことなかったのに…。
改めて、本の影響力ってすごい!
