お久しぶりです。
大原篇理さん。
大原さんの本は、語り口がいい感じ

だから、読んでいてすごく安心できる

波長が合うのかもしれません(勝手にそう思ってます)
今回は『方丈記』を題材にした作品ですが、こちら『本気出しました』。的な作品に。
イヤイヤこの方の本気はこんなもんじゃないはず。
もっと掘れば掘るほどたくさんの何かが出てくるとは思いますが。
何てったって、引き出しをたくさん持たれている方ですもんね。(そう思ってます)
時代が全く違うのに、方丈記とコロナ禍を絡めて話を進めていく。
なんてスゴ技

全然タダの隠居じゃないじゃん。
大作家先生じゃん。
いつの間に。。。すごい。
そんな想いで読み進めていたら、あっという間に読み終わってしまいました。
「何だ、方丈記簡単じゃん」
なんて、そうはいきませんでした。
人はどう生きて、どう死ねばよいのか?
とても重いテーマでした。
生き方は誰しも考えることがあると思いますが、『死に方』となると、考えている人の方が少ないのでは?
ある程度、高齢になれば考え始めるのかもしれませんが、私は今まで全く考えたことはありませんでした。
「主体的な死」
の内容は、胸が締め付けられる想いで読みました。
今まで目を背けたかった話。
いつか来るのは分かっていても、「自分には関係ない」と思っていたかったのかもしれません。
最後は、大きな石をポーンと投げられて終わってしまったような終わり方でしたが、また今回も非常に考えさせられました。
後々まで、イヤしばらくは考えてしまいそうな大きなテーマを与えられた様な、そんな気分です。
