ふとこのブログを思い出し。
旧ブログも含め、見返していると
若くて眩い自分の想いがたくさん詰まっていて、
自分が生きてる証が残ってる感じがして嬉しいです。
どんな感じで更新してたか忘れてしまってなんか臭い文章になってしまった…
そういえばしばらく更新していない間に立派なヅカヲタへと変貌を遂げましたよっと
久々に映画の感想を。
内容はあまり書きません。ネタバレになっちゃうので。
阿部寛主演、原作重松清の「青い鳥」
中学生の頃、重松清さんの本にとってもハマっていて、
その中でもこの「青い鳥」はハードカバーを買ったほどお気に入りでした。
臨時教師として赴任してきた国語教師・村内先生。
(学内カウンセラーでもあったかな?)
吃音持ちの彼は、吃音であるからこそ、一つ一つの言葉に重みをもって喋ります。
「いじめ」を題材とした映画です。
映画冒頭から、
中学校の教育現場の実態を見せつけられているように思いました。
「いじめ」があったことに対する学校側の処理の仕方。
生徒の気持ち。
反省文を書いたからと言って解決するわけではなく、それは形式上の反省。
誰が悪いのか。自分は直接いじめてたわけじゃないから悪くないのか。
人を嫌うことはいじめなのか。
阿部寛演じる村内先生の目力。
目で語る演技が素晴らしかったです。
また、本郷奏多が演じる園部くんは、
いじめの直接的加害者ではなかったけれど、一度軽い気持ちでからかってしまった
ことに対して強い反省と深い後悔をしていて、弱かった自分に苦しむ。
そんな彼に村内先生は、「人は弱いから強くなろうとする」、と言いました。
教師とは無力だけれど、それでも寄り添う存在であるといった村内先生の言葉も忘れられません。
先生自体は特別変わった人、というわけではなくごく普通の先生であるけれども、
人を、人の言葉を本気で受け止める、誠実な人です。
「本気で言ったことは、本気で聞かなければならないんだ」
阿部さんの演技、なかなかのものでした。
村内先生の過去もチラっと垣間見ることもできたし。
村内先生のイメージはもっと温水のような顔のおじさんだったんですけど(笑)、
阿部さんなかなかのハマり役で良かった。
映画では村内先生、石川啄木読んでたけど、原作では確か草野心平を好んでいた気がしたんだけど。
他の本と混ざってるかな?
とにかく、重松清の作品は他にも吃音を題材にしたものがあったはず。
多感だった中学生のあの頃、重松清の本を読んでは泣いていました。
今はもう重松清なんて読むような年齢じゃないかなあと思って敬遠してたんですけど、
これを機にまたちょっと読もうかな。
きれいごとだけじゃ上手くいかない、現実を突き詰めてくる、青い鳥。
「先生はうまく喋れないから、本当に大切なことだけ言います。」
村内先生、素敵です。