先日トレーニングを行ったお客さんの社内マニュアルに、
下記の一文がありました。
「上司は常にミニスカートをはいていると思って行動しなさい」
この文章だけ書くと、なんだかセクハラ関係の文言ですが、意図はこういうことです。
上司の行動は、上司自身が思っているよりも部下からよく見える、
故にミニスカートをはいているかのごとく、下(部下)からの目線に気をつけた
行動をする必要性があります。
非常に的を得た教訓としてメモを取らせてもらいました。
今、上司として活躍している皆さんも、部下として働いていた時代があったと思いますが、
その時の上司の、嫌な点を挙げろと言われれば、結構色々と出てくるはずです。
上司に何気なく言われた一言、上司のわがままに取れる行動、などなど。
その多くは上司側は部下である自分が気づいているとすら思っていないでしょう。
それぐらい、上司は部下に細かい所まで見られています。
しかも、優秀な部下であればあるほど、評価者である上司が何を求めているか
常に考えているため、より注意して見ている可能性が高くなります。
では部下から良く見られていると理解した上で、
上司として注意すべき点は何だろうか。
それは、いかにムダな感情を入れずに部下と接することが出来るか、という点です。
感情が入った指示やコミュニケーションは、個人の気持ちや主観が入るため、
ロジックが伴っていないケースが多く発生します。
意図的に用いて、部下を鼓舞するなどの場合は良いですが、
何も意図せずに感情を用いてしまうと、部下に対する管理にはスキが発生します。
そして管理上におけるそのスキは、部下にとってはかっこうの逃げ道となります。
例えば、上司が感情的に部下に対して怒ってしまうケース。
上司が感情的になってしまうと、多業務の結果の良し悪しから飛躍し、
部下の性格や個人の批判に及ぶケースが多々あります。
そうなると部下側としては、最初は納得していた議論だったとしても、
途中から「そこまで言わなくてもいいだろう」と不満がたまります。
結果、部下は上司の指示に対して表面上は納得した素振りを見せますが、
心底では上司に言われた一言が残っており、動きが鈍ります。
上司からすれば記憶にも残らない一言だとしても、
冒頭のミニスカートの一節のように、部下としては大きく影響することになります。
上司も人間である以上、感情を全く捨てることは不可能です。
しかし、上司になるということは、
それまでの立場から全く異なる行動を求められるということを強く意識する必要があります。
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梶山 啓介 Kajiyama Keisuke
株式会社エッジコネクション
副社長
企業の組織に関わる様々な課題解決を行っております。
エッジコネクションのウェブサイトにて、経営にまつわる各種ノウハウを公開しています。
組織マネジメント以外の面で経営の悩みがある方、ご参考までにどうぞ。
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