山から人生を学ぼう2 | チームエッジ!

山から人生を学ぼう2

山から人生を学ぼう第二回です。

窪田です。

今回は 『ゆとりを持つ』ということについて山から人生を学んでみましょう。


山登りにおいては『天候』は非常に重要なファクターです。命といっても過言ではないほどに、です。ヒマラヤなどの高所登山の際に天候の予測情報を売るというビジネスも存在するくらいなんですよ。例えば、「この時期、この山の近辺の気候はいったん崩れると4~5日回復しない傾向にあって、回復してキープできても3~4日くらい。だからアタックは2日後開始。3~4日だったら最悪2回のアタックをかけられるチャンスがあるな。」というような計画を立てるわけなんです。

もしこのような情報がありつつも、もしくは予測よりも早く天候が崩れ始めた場合に、時間にゆとりがなかったらどうでしょうか。

「この日には必ず日本に帰らなければいけないから、明日の朝一番で必ずベースキャンプを出発しなければならない。天候が回復するまであと2日かかるけど・・・。」

もしくは、

「今ここで引き返すわけには行かない。もう二度とチャンスがないかもしれない。」

ということになると思います。そうするとそのあとの展開はどうなるか。

悪天候の中での行動は非常に危険です。想定以上に体力を消耗してしまうのです。さらに消耗した体力を少しでもカバーするために体の筋肉に酸素が多く消費されてしまうと、脳に回される酸素量が減少してしまい、そうなってくると人間は、ただでさえ酸素が薄い中、より一層冷静な判断ができなくなります。

それどころか肺水腫や脳浮腫といった重い高山病にかかり、死に至るということも。

また体力を回復するために矢鱈メッタラ食料を取りすぎると、胃が消化のために酸素を消費してしまい、逆に体と脳に酸素が回らなくなってしまうという事態も想定されます。こうなってくるといよいよ八方塞で、人間は自然に打ち勝つことはできないということを痛感してしまうわけです。

結果、ミッションが失敗に終わるどころか、命の危険にさらされるリスクが激増することになってしまうんです。

ミッションを達成するためには時間的なバッファが必要だということなんです。高い山に登ろうとすればするほど、天候をじっくり見極め、恵まれた条件の中で最大限の力を発揮する必要があるんです。その見極めの時間をどれだけとれるか。これは非常に大きな要因なんです。

予想外に天候が悪化し、これ以上のアタックは危険だという状況になった場合、「また来よう。」と思える時間的なゆとりがあるか無いかが生死を左右することになるのです。

背水の陣で臨む登山、火事場の馬鹿力に頼らざるを得ない登山だけは避けなければいけないんです。


ではこの話、仕事に関してはどうでしょうか。私はこれまでの経験からある持論を唱えるようになりました。

「良い作品を生み出すには、時間とお金が必要です。」と。
(お金は山の例には出てきていませんが。)

仕事上で想定外のことが起こらないということはほぼ、ないと思います。その時に必ずあらかじめ見ておいたバッファを取り崩し、カバーすること。これができていないと自分がつらくなるばかりではなく、最終的にお客様にご迷惑をおかけしてしまうことになりかねません。バッファを見るということはスケジューリングの中でも非常に大切は要素だと思います。ザ・スケジュール管理だと思います。

当社においても同じことが言えます。じっくりと戦略を練り、慌てて雑になることなく、粛々と、確実に、一件一件大切に電話をかけるわけなんです。すごいですよ。本当に丁寧に、かけています。しかもスピード感を持って。

スケジュール上のバッファと、スピード感とは全く違う話だということは気を付けなければいけません。
この2つはトレードオフではないです。スピード感を持ちつつバッファをみるというスタイルがベストだと考えます。


急がば回れ。安かろう悪かろう。非常に的を射た格言だと思います。


・・・え?早い・安い・美味いの牛丼屋さん?

・・・それは言わない約束です。


ではまた。


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