先日、仕事で南青山のほうに向かう機会があり、
偶然通りかかった、坂の中腹で出会った趣のある佇まいのギャラリー。

折形デザイン研究所

足を止めずにいられずに怪しげに覗きこんでいると、
「どうぞ」と中に迎え入れていただきました。

中に入ると土間と小上がりがあって、
小上がりの畳に上品に並んでいたのは小冊子や和紙の折形、風呂敷、
アンティークの活版印刷機に桜の形をしたかわいらしい金粉のシール…
とにかく気になるものばかりキラキラ

折り形
桜の金粉
折形の中からは素敵な香りが…
折形

何のお店ですか?と伺うと、

「私たちは折形の先生について3年間折形を学び、
手漉き和紙の職人さんとコラボレーションして
オリジナルの折形を開発しています。

伝統的な「折形」を現代の暮らしにも取り入れやすいよう、
モダンデザインの観点から捉えなおし、
展覧会、ワークショップ、教室の開催、本の出版など、
さまざまな活動を通して折形の美と精神を伝えるため、
週の半分はギャラリーに、半分はお教室などを開いています。」

というお返事を頂きました。


折形(おりがた)とは、日本に昔から伝わる「礼法」の一つで
和紙で包む作法(折り方)のこと。

誰かにモノやお金などを贈るとき、手渡すときに
剥き出しで差し出すのではなく、
相手のことを敬う気持ちから
布や紙に包んでお渡しするというは
日本ならではの美しい習わしですね。

折形には慶事や歳時記などに合わせた折り方があり、
その中身によって折り方(包み方)を変え、
折形を見れば中身が何か分かるようになっています。

また、古く室町時代の武家礼法として確立した頃には
上から順に手漉きの檀紙という楮を使った紙、
奉書、のり入れ奉書、半紙、懐紙というふうに
相手との関係によって紙の格も異なるものを使い分けていたのだそうです。

時代とともに高級品だった和紙が庶民にも広まると
飾用の折形はひとつの遊びとしても発展し、
明治~昭和初期頃までは師範学校の作法教科書にも
行儀作法として掲載されていたのだとか。

だから昔、おばあちゃんは「おやつ買っておいで」といって
お小遣いをくれるときにも
きちんときれいな紙に包んで渡してくれたのですね。

折り目正しく包まれている姿を見ると、
なんだか開けてしまうのがもったいない気持ちになったものですが、
そこにはおばあちゃんの気持ちがいっぱい詰まっていたのだなぁと
なんだかホロリ。

こんな素敵な日本の文化を、絶やしてはいけないなぁと改めて実感したのでした。

折形について詳しく知りたい方は是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

折形デザイン研究所
東京都港区南青山4-17-1 折形デザイン研究所地図
03-5413-6877
※月・火・水:折形教室 / 木・金・土:ギャラリー
とお伺いしましたが、変更される可能性もありますので
向かわれる際にはご確認ください。
http://www.origata.com/


インテリアブログランキング に参加しています。

1クリック して応援していただけると幸いです^^