奄美大島の代表的な郷土料理の一つ、鶏飯。
茶碗に盛った白飯に、ほぐした鶏肉、錦糸卵、椎茸、漬物などの具材と、葱、刻み海苔、かんきつ類の皮などの薬味を乗せ、丸鶏から取ったスープを掛けて食べる。
現在のようなごはんに具材を乗せスープを掛けて食べる現スタイルは、空港近くの赤木名地区が発祥。元祖といわれるみなとやの前には碑も建てられているらしい。
鶏飯の成り立ちは、薩摩藩の支配下におかれた奄美諸島の人々が、厳しい圧政の中で本土から渡って来る威圧的な役人の気持ちを少しでもやわらげようと祈りつつ、ぜいたくなもてなしをする料理をしたと言われている。ちょっと涙ぐましい背景。
 
ひさ倉は奄美大島の中でも有名店。現天皇も皇太子時代に来島した際にこちらでご賞味されたとのこと。
100名以上収容可能な大型店で、目の前のバス停も「ひさ倉前」。空港と名瀬を結ぶ国道58号線沿いの龍郷町にある。バスも1時間に1本位あって使い勝手が良い。
自家養鶏場と畑を持ち、放し飼いの良い環境で育てている。名古屋コーチンと薩摩地鶏を掛け合わせた屋入鶏だそうだ。
 
[けいはん@1200]
ご飯はお櫃で提供、スープは鍋で提供されお玉ですくう。
具材皿に、鶏肉ほぐし身、錦糸玉子、しいたけ、パパイヤの漬物、切海苔、分葱、紅生姜、たんかんの千皮と一味唐辛子。
 
とにかく、スープの旨味が濃い。厚みのある濃厚な鶏スープで、旨味とコクに溢れている。
最初は単にスープだけを飲んでみる。口いっぱいに旨味が広がり、少々重たさもある。
ご飯に具材を乗せスープを掛けると、賑やかな具材とご飯に染みたスープでちょうど良くなる。しつこ過ぎず、ご飯に馴染んだスープの味が実に良い。
鶏肉のほぐし身もサッパリ、しっとりな食感と鳥の旨味が感じられる。
錦糸玉子でふんわりした味わいの変化となる。
パパイヤの漬物のコリコリした食感のアクセント。
切海苔、分葱の風味も良い。
紅生姜は味の主張が強い。良いアクセントになるがバランスを崩しかねないので使い方には注意が必要。
たんかんの千皮の風味が良い。一味唐辛子の辛味は抑えめで良いアクセントになる。
ご飯の食べ終わって残った薬味に再度スープを楽しむ。たんかんの風味が乗って良い〆になる。
 
何と言ってもスープの力が凄い。食材へのこだわりも感じられる内容。
さすが人気店の風格。広い店だが次々と来客がありほぼ満席。

二本松で浪江から避難してきた人による、復活なみえ焼きそばを食べた。
浪江町の方でも道の駅が出来、徐々に町らしさが戻ってきつつある。そんな地元でも浪江焼きそばが食べてみたくなった。
 
[かなで@道の駅なみえ]
なみえ焼きそば@770
 
道の駅ではフードコートが提供されている。
その中でも定食類を扱っている"かなで"でなみえ焼きそばが提供されている。というか、一番人気のようで、ほとんどの客がなみえ焼きそば、もしくは丼とのセットなど。
太麺ともやしをソースで炒める。豚肉を後乗せして提供。紅生姜などは提供口横からセルフ。
 
ややしょぱめで酸味と甘みのあるソース。香りもあって、油たっぷりで麺をコーティングしておりパンチがある。
太麺は柔めでふわっとしてモチモチ感がる。
豚肉は味が染みている。紅生姜トッピングで口をリフレッシュ。
 
太麺で濃いめの味付け。なみえ焼きそばの王道をしっかりと保っている。柔めの麺が食べ応えがあり気に入った。
わりと混んでいたが提供は早かった。大量に出るので、予め準備しておき、最後の仕上げだけして提供しているのだろう。
皿には「何事も馬九行久」と書かれている。
同じフードコートには、福島で人気のたなつもグループ(こばや系列)のひろ田製粉所というラーメン店も出店している。そちらでは、なみえ焼きそばラーメン@990というのがあり、それも気になる。
 
 
[せんだん亭@双葉町産業交流センター]
なみえ焼きそば@650+つけ汁@100
 
お隣、双葉町の震災伝承館と並んだ産業交流センター(テナントは原発関連ばかりだが)にもフードコートがある。こちらは営業時間も短く、土日休みも多いので要注意。
なみえ焼きそばと、専用のつけ汁があるという。面白そうなのでその組み合わせで食券を購入。
こちらは注文を受けてから調理するスタイルなので、少し待つ。
 
太麺とたっぷりもやしを黒っぽいソースで炒める。ソースをまとった豚バラ肉を乗せて提供。にんにく七味が小袋で付く。
つけ汁は、中華スープのようなものが小椀で。
 
コクが強くスパイシー感のあるソース。黒い見た目とおり味濃いめでガツンと来る。
太麺はしっとりとして歯応えがあり、プツンとした歯切れ。濃いめのソースをしっかりと受け止める。
もやし多めで食感にアクセントがつく。豚肉も味が濃い。
にんにく七味を掛けるとキレが出る。かなり味変するので、使用量には注意。
 
つけ汁は、中華スープに酢と甘みを加えたもの。麺を浸けて食べると、そうだよねという味。
ソースのくどさが中和される。なんとなく、スープ割が欲しくなった。
皿には「浪江焼麺太国」と書かれている。

[いくらソフト@500] 大五郎@ららみゅう (福島県いわき市)
小名浜のららみゅうに入っている、いくら専門店の名物。食券を購入して番号を呼ばれて取りに行く。
カップソフトに小粒のいくらが掛けられる。ソフトが山になっていて、いくらがこぼれそう。
いくらの味わいとプツンとした食感が不思議な感じ。旨いのだが、何とも違和感でいっぱい。
 
[しらすソフト@400] ほのか@道の駅なみえ (福島県浪江町)
浪江の請戸漁港はしらすが名物。それを使ったソフトクリーム。
カップソフトにしらすをトッピング、分葱を振り、醤油ソース少々。
しらすのふわっとした食感と葱のジャリジャリ感が合わさって、ソフトクリームにしては不思議な食感。
少々の醤油ソースで深みも出る。甘じょっぱさがクセになる。
 
 
道の駅なみえはなかなか楽しめる。
子供向きのパークもあり、キッズコーナーもあり、フードコートもなかなかのもの。
地元鈴木酒造のコーナーがあり、500円で5つの試飲コーナーもある。酒粕ソフトも食べてみたかった。