昨日、ふと思ったのだが、わたくしが初めて買ったギター、正確に言うと買ってもらったギター、フェルナンデスのFR-65 (サスティナーが搭載されてないモデル)、それがたぶん製作されて20年くらいになるのね。
ちょっとしたオールドだと思いませんか?
そんなワケで少し気になったのでクローゼットからソフトケースを引っ張り出し、本体を取り出すと、ところどころ、うっすらとカビが生えていた。
まさにオールドの風格である。
一年くらい前にも取り出してセッティングやら音出しまではやらなかったものの、軽く拭いたりはしたはずなのだが。
わたくしは何も見なかったことにしておもむろにその風格溢れるオールドをそっとソフトケースに戻そうと思ったのだが、オールドの音が気になった。
仕方がないのでワックスやレモンオイルで手入れをし、自室に散乱していた謎のバラ弦を無理矢理にセットし、(ちなみに2弦は無かったのでスペアとして付いていたダダリオの1弦を代用)弦を張り替え、調整をした。
すると、初めてギターを手にした時の色々な気持ちが胸いっぱいに溢れて来た、それはいつかの夏の終わりの夕暮れに僕の周りをうっすらと包んだ優しい青い風のようだった、などということは皆無であった。
きっと、あの頃の僕等が笑って軽蔑した恥ずかしい大人になったせいだと思う。(※ 出典 中谷美紀 「砂の果実」より)
そして、微かな期待を胸に音を出してみたら何てことない音だった。
ミッドが強めで抜けが良いが音が軽く感じる。
ローが出ないとかそういうことでは無く、なんとなく深みがないような気がした。
鳴りは結構良いのだけれど。
なんというか当たり障り無いというか。
存在が軽いのだ。
どちらかと言えば良いヤツの部類なんだけれどもギャグを言わない、もしくは言っても全く面白くないヤツみたいな。
樫山君に謝れ!!
ぼけが。
いや、当時の自分が出していた音は明らかに当たり障りのある音だったワケだが、ギター本体自体は何の変哲のない音だったのだね。
そして、自分は再びギターを磨き、おもむろにソフトケースに戻した後、クローゼットに叩き込んだのであった。
あと、もう10年したらきっと年季の入った良い音がするに違いない。
もしくはそんなことはなく、ただのオンボロである。
シ、ラブジュ―、イエーイエーイエー。
そんなアルバム「サッドソングス」が通販中です。
チャオ。