Mission6 エンドレス・ミッション
俺は笠(りゅう)。第3重火器連隊第1大隊第4中隊第1小隊に本日付で編入された新兵だ。そして今俺はピンチだ。こうやって話すのも無理な状態だ。蟻どもに囲まれ、皆とはぐれてしまっている。え?何で話せるのかって?カンタンなことさ。ポーズメニューを開いてるのさ。何しろ考える時間が欲しくてね。俺が持っているのはゴリアスーSカスタムとライサンダー1。アーマースーツはゴリアスに耐えられないし、ライサンダーは囲まれた状態で使えるものではない。困った。どうしよう。
その時だった。
「伏せろ!!」
誰か分からないが、言われたとおりにする。すると連続した爆発音がどんどん近づいてくる。そして俺が巻き込まれないぎりぎりでそれはとまった。そして腕をつかまれる。
「大丈夫か?」
「ああ。アンタは?」
「俺の事は気にするな。話してる暇はないぞ。」
その通りだった。敵の第2陣が近づいてくる。男は腰につけている最後の手榴弾を投げつけ、走り出した。俺もゴリアスをお見舞いして走る。
ーEDF支部ー
俺は助けてもらった隊員の話を聞いていた。何でも、1メートルずつ俺に近づいて手榴弾を投げていたのだという。すごい奴だ。それにしてもよくしゃべる。俺はしゃべりは嫌いなんだ。
「ついてきてくれ。」
言われるがままにヘリポートに行く。すると、1機の見た事もないでかいヘリが。
「これは?」
「向こうで話があるだろう。とにかく乗れ。」
30分後、俺は日本部隊本部に来ていた。なんて早いヘリだ。そして大尉の肩章をつけた男が話を。
「今日は君達二人に、夜のパトロールを頼みたい。」
「それだけではないでしょう。笠にも説明を。」
「おお、そうか。では…」
そういうと彼は、入口の警護をしている兵に何かを小言で命じた。兵は無言でうなずき、去っていった。そして五分後、何か馬鹿でかいケース2つ、ワゴンに乗せて運んで来た。
「開けたまえ。」
あけてみる。すると、アサルトライフルとロケットランチャーが入っていた。もう1つにも同じものが。
「君達にそれを試用してもらいたい。新作のAS-27RTとゴリアスー4Kだ。」
「何故俺なのですか?」
「君は新兵だろう?私は新兵育成担当でね。それは君達に差し上げよう。それと、君達が乗ってきた輸送ヘリは自由に使ってくれてかまわない。バルカン砲の弾丸も武器庫にあるから持って行くといい。」
いや、それじゃ理由になってませんて。なんか納得できないものの、俺らは夜に備えて眠った。
ジリリリリリリリリリリリリリ…‥宿舎の緊急ベルがけたたましく鳴り響く。敵襲だ!!声が聞こえる。隣のやつも急いで装備を整えている。俺も武器に手を伸ばす…とそこにあったのは新兵器。今更だがなんかヒジョーに使いづらそうな感じがした。だが、そんな事は言っていられない。さっさと行かねば!!
敵はどうやらただの虫ケラ酸蟻のようである。ゴリアス-4Kを構えた俺は、狙いを定めて撃…当としたが、そこには相棒が居た為、AS-27RTに持ち替えて撃…とうとしたが見事にその隙をつかれてしまった。デカイんだよ、この銃。奇声をあげて吹っ飛ぶ俺。横でライフルを無表情で撃っている相棒。この運の差は何なんだ…今度は相棒から離れて撃つ。壁を背にして、相棒敵の居る辺りにゴリアスを撃ち込む。相棒敵が吹っ飛ぶ。やったぜ!!形勢逆転だ。続いてAS-27RTを相棒敵めがけて撃ち込む。ダララララララ…相棒のアーマースーツが脆くなっていくが…俺の知った事か。これは実戦だ。少なからず、犠牲が出るのは仕方ない。撃ち終わった数秒後相棒が倒れた気がするが、これは敵の攻撃による名誉の戦死ってヤツだ。だから良いんだ。ふと、EDF内で広まっている噂「かの英雄は1人 2人かもしれないが だったからこそ、、やつらに勝てたのではないか」が思い浮かんだ。たった今、その意味が分かったような気がしたのだ。EDF隊員として最大の敵は、味方なのだ。そうだ。そうに違いない。
気が付くと、俺は囲まれていた。マジヤバイ。大ピンチだ。
その時だった。
「伏せろ!!」
誰か分からないが、言われたとおりにする。すると連続した爆発音がどんどん近づいてくる。そして俺が巻き込まれないぎりぎりでそれはとまった。そして腕をつかまれる。
「大丈夫か?」
「ああ。アンタは?」
「俺の事は気にするな。話してる暇はないぞ。」
その通りだった。敵の第2陣が近づいてくる。男は腰につけている最後の手榴弾を投げつけ、走り出した。俺もゴリアスをお見舞いして走る。
その後、笠と一緒に戦ったもので無事に帰還したものはいなかったという…