Umaren's Story -11ページ目

Mission6 エンドレス・ミッション

俺は笠(りゅう)。第3重火器連隊第1大隊第4中隊第1小隊に本日付で編入された新兵だ。そして今俺はピンチだ。こうやって話すのも無理な状態だ。蟻どもに囲まれ、皆とはぐれてしまっている。え?何で話せるのかって?カンタンなことさ。ポーズメニューを開いてるのさ。何しろ考える時間が欲しくてね。俺が持っているのはゴリアスーSカスタムとライサンダー1。アーマースーツはゴリアスに耐えられないし、ライサンダーは囲まれた状態で使えるものではない。困った。どうしよう。



その時だった。




「伏せろ!!」

誰か分からないが、言われたとおりにする。すると連続した爆発音がどんどん近づいてくる。そして俺が巻き込まれないぎりぎりでそれはとまった。そして腕をつかまれる。

「大丈夫か?」

「ああ。アンタは?」

「俺の事は気にするな。話してる暇はないぞ。」

その通りだった。敵の第2陣が近づいてくる。男は腰につけている最後の手榴弾を投げつけ、走り出した。俺もゴリアスをお見舞いして走る。





ーEDF支部ー

俺は助けてもらった隊員の話を聞いていた。何でも、1メートルずつ俺に近づいて手榴弾を投げていたのだという。すごい奴だ。それにしてもよくしゃべる。俺はしゃべりは嫌いなんだ。

「ついてきてくれ。」

言われるがままにヘリポートに行く。すると、1機の見た事もないでかいヘリが。

「これは?」

「向こうで話があるだろう。とにかく乗れ。」


30分後、俺は日本部隊本部に来ていた。なんて早いヘリだ。そして大尉の肩章をつけた男が話を。

「今日は君達二人に、夜のパトロールを頼みたい。」

「それだけではないでしょう。笠にも説明を。」

「おお、そうか。では…」

そういうと彼は、入口の警護をしている兵に何かを小言で命じた。兵は無言でうなずき、去っていった。そして五分後、何か馬鹿でかいケース2つ、ワゴンに乗せて運んで来た。

「開けたまえ。」

あけてみる。すると、アサルトライフルとロケットランチャーが入っていた。もう1つにも同じものが。

「君達にそれを試用してもらいたい。新作のAS-27RTとゴリアスー4Kだ。」

「何故俺なのですか?」

「君は新兵だろう?私は新兵育成担当でね。それは君達に差し上げよう。それと、君達が乗ってきた輸送ヘリは自由に使ってくれてかまわない。バルカン砲の弾丸も武器庫にあるから持って行くといい。」

いや、それじゃ理由になってませんて。なんか納得できないものの、俺らは夜に備えて眠った。



ジリリリリリリリリリリリリリ…‥宿舎の緊急ベルがけたたましく鳴り響く。敵襲だ!!声が聞こえる。隣のやつも急いで装備を整えている。俺も武器に手を伸ばす…とそこにあったのは新兵器。今更だがなんかヒジョーに使いづらそうな感じがした。だが、そんな事は言っていられない。さっさと行かねば!!

敵はどうやらただの虫ケラ酸蟻のようである。ゴリアス-4Kを構えた俺は、狙いを定めて撃…当としたが、そこには相棒が居た為、AS-27RTに持ち替えて撃…とうとしたが見事にその隙をつかれてしまった。デカイんだよ、この銃。奇声をあげて吹っ飛ぶ俺。横でライフルを無表情で撃っている相棒。この運の差は何なんだ…今度は相棒から離れて撃つ。壁を背にして、相棒敵の居る辺りにゴリアスを撃ち込む。相棒敵が吹っ飛ぶ。やったぜ!!形勢逆転だ。続いてAS-27RTを相棒敵めがけて撃ち込む。ダララララララ…相棒のアーマースーツが脆くなっていくが…俺の知った事か。これは実戦だ。少なからず、犠牲が出るのは仕方ない。撃ち終わった数秒後相棒が倒れた気がするが、これは敵の攻撃による名誉の戦死ってヤツだ。だから良いんだ。ふと、EDF内で広まっている噂「かの英雄は1人  2人かもしれないが  だったからこそ、、やつらに勝てたのではないか」が思い浮かんだ。たった今、その意味が分かったような気がしたのだ。EDF隊員として最大の敵は、味方なのだ。そうだ。そうに違いない。



気が付くと、俺は囲まれていた。マジヤバイ。大ピンチだ。



その時だった。


「伏せろ!!」

誰か分からないが、言われたとおりにする。すると連続した爆発音がどんどん近づいてくる。そして俺が巻き込まれないぎりぎりでそれはとまった。そして腕をつかまれる。

「大丈夫か?」

「ああ。アンタは?」

「俺の事は気にするな。話してる暇はないぞ。」

その通りだった。敵の第2陣が近づいてくる。男は腰につけている最後の手榴弾を投げつけ、走り出した。俺もゴリアスをお見舞いして走る。

その後、笠と一緒に戦ったもので無事に帰還したものはいなかったという…