Mission09 市街戦 | 地球防衛軍第7支部(凍結中)

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 二度あることは三度ある。


 最初の歩行戦車改めダロガの襲来を受けて数日が過ぎたある日の事。

 またしても、市街地にダロガが侵入した。

 前回に引き続き、ダロガのみの構成となっており、すでに攻撃も始まっているらしい。


「………」


 だが、まぁ…なんて言えばいいのだろうか。

 一言で言ってしまえば、前回と同じような場所で、同じ敵。敵のいる場所が違うと言う事を除けば、ほぼ全く同じシチュエーションである。


 これが一般に言う使いまわしか。


 …ま、いずれにしても迎撃するのは簡単だ。

 我がアイドルであるダロガを破壊するのは心許ないが、俺は公私はしっかりと別けるタイプなのだ。

 この前の一件は何だ?と、どこからか声が聞こえてきそうだが、気にしないことにする。



 とりあえず、諸事情により戦闘そのものの描写は割愛させていただくとしよう。

 なんと言うか、書いてもマンネリ化しかしない気がするので(激しくマテ




「あれが戦車!?歩いてるよ!?」


「でかい…」


 さて、戦闘中のこと。通信を通して、味方の声が響いた。

 まぁ、そんな印象を抱くのもわからなくはない。俺だって、最初は表面に出さなかっただけで驚いたのだから。


 が、しかしだ。

 最初のダロガが出現して、EDFは何回遭遇してると思ってるんだ。

 そのリアクション、いまさらすぎるぞ…おい!?

 


 直接戦闘はしてなくてもブリーフィングなんかで、しっかり見ていると思うのだが…。

 それを抜きにしても、我がダロガ愛好委員会の手によって広めているのだから知らないはずはないのに…っ。


 ――どうやら、後でゆっくりと語り合う必要がありそうだ。


 そんなことを考えつつ、ダロガを撃退しているうちに…新たな通信が響く。


「上から狙い撃ちされるぞ!?」

「―――結城?」


 聞こえてきたのは、結城の声だった。状況としては、なんだかヤバイ気がする。


「やばい…。確か結城には――――」




 ふと、ここで出撃前にかわした言葉のやりとりが脳裏に浮かんだ。

 準備をしていた時の事、なんだかすごく結城が嬉しそうな様子だった。

「結城、なんか嬉しそうだな」

 俺が声をかけてみると、結城は頷いて携帯の写真を見せてくれた。

 そこには可愛い子が一人。――もちろん、ダロガほどの魅力はないが。

「彼女、出来たんだ」

「そうか。それは良かったな」

 なんだかんだでそれは良いことである。俺が心から祝福してやると、結城はさらに笑顔で告げたのである。

「この作戦が終わったら、初デートなんだよw」




「結城、逃げろっ!!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!?」


 すぐさま通信機に向かって叫ぶが、次の瞬間…爆音と叫び声によって、かき消される。


「結城!?結城ぃぃぃぃぃぃぃッ!!」


 必死で呼びかけるが、やはり返事はない。

 くそっ、変なフラグ立てるから、そういうことに…っ。


 さすがに焦燥感に駆られる。だが、そうしている間にも、こちらの感情お構い無しでダロガは近づいてくる。


「……くっ」


 結城の事だから無事ってオチもありそうだが、万が一と言うこともある。

 しかし、ここで自分が戦闘不能になっては意味が無いのだ。苦い表情になりつつも、俺は目前の敵に集中することにした。






―――そして作戦終了後。

 前回のように、無線機が壊れたとか言ってフラリと現れるかと思った結城だったが。

 

 今回、結城が姿を現す事は無かった。












 



 








 でも次の日、食堂でうまそうにカツ丼食ってる結城の姿があった。

 なんでも吹っ飛ばされて頭をぶつけて気絶したので、そのまま搬送されて気がついたのが、今日の朝だったのだそうだ。



 とりあえず、一発殴っておいたのは今でもない。



☆えむ’sコメント☆

 同じ敵構成3連チャンとか、執筆者泣かせだと思うのは、私だけでしょうか?

 おかげで、今回はちょっと手抜き感を感じる…orz


 さしあたって、最後に。

 ―――結城隊員に騙された人、挙手(爆)