作戦No.016【EDF総司令本部見学ツアー】 | 地球防衛軍第7支部(凍結中)

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―2025年9月07日 15:20―

―北極上空1000m地点 EDF総司令本部―

「よし。これで用事は済んだな…。それにしてもいろんな意味で久しぶりな気がするな…」

 その日、イヅキ隊員はとある用事にて、久々にEDFの総司令本部を訪れていた。どんな用事かと言うと、年に数回ある作戦会議である。

 主に各基地の司令官と独立行動をしているイヅキ小隊のような特別遊撃部隊の隊長などが参加を強要されるもので、参加の拒否権はない。もちろん、内容は真面目な物なので、出席を拒否するようなのもそうそういないのだが。

 ちなみに作戦会議といっても、現在の状況や新装備に関することなど…、いわゆる近況報告と情報交換のようなものである。

 とりあえず、そう言った色々を済ませたイヅキ隊員は、一人EDF総司令本部の通路を歩いていた。

「まだ、かなり時間があるな……」

 ふと時計を見てみると、日本に戻るための輸送機の発進時刻はまでは、相当ある。しかし、ぶっちゃけて言えば、することもないため――――今は暇だ。

「うーむ……」

 さて、どうしたものか。とりあえず、EDF総司令本部は広大な面積を誇るため、色々な施設などがあるとのことだが…。

 そんな事を考えながら歩いていると、ふと通路の途中にあった、案内板が目についた。例によって、例の如く、色々な場所への案内図が描かれている。

「…どうせだし、あちこち見回ってみるか」

 そう言えば、ここには二度目。仮にもEDF総司令本部。一度くらいは、ゆっくりと見て回っていもいいかもしれない。そう考えたイヅキ隊員は、さっそく総司令本部内を見て回ることにするのであった。





※ここからはイヅキ隊員の視点で進みます。



―EDF総司令本部 中央格納庫―

 まずやってきたのは、中央格納庫だった。東京ドーム程の面積に、たくさんのギガンテスやバゼラート等が並んでいる。さらに、今気がついたのだが―――戦闘機の姿もあった。

 一般でも見かける戦闘機に近いフォルムだが、細部がやや異なっている所を見ると、特別仕様なのだろうか?

 ふと気がつけば、翼の部分にEDAFのロゴ。

「Earth Defence Air Force? 地球防衛空軍!?そ、そんなのが!?」

 今明かされた衝撃の事実。EDFになぜ戦闘機がないのかと、ずっと疑問に思っていたが―――。ようやく謎が解けた。

 自分が所属しているのは陸軍だったのである。道理で、戦車やヘリコプターしかないはずである。

 新たな事実に一人納得していると、、とある戦闘機の側でパイロットと技術仕官が何やら会話をかわしているのが聞こえてきた。

「なぁ、こいつに搭載されているサポートAI。どうにかならないか?」

「ん?どうかしたのか? かなりの高性能だぞ、こいつは…」

「…実戦の時はな。だが、この前の風船割り訓練の時とか、ゲートくぐりの時とか…。なんて言うか、色んな意味でやばいんだよっ!!精神的にっ!!(汗」

「あー。風船割りにエクスタシーを感じたりするって噂は本当なのか…。でも、こればかりはなぁ…」

 とりあえず何の事か、さっぱりわからないが……向こうは向こうで色々と大変なようだ。

 ちなみに、かつてマザーシップにあった中央ハッチ部分は完全になくなっており、飛行機・戦闘機は横に開けられたハッチから発進するようになっているらしい。閑話休題。



―EDF総司令本部 開発部―
 さすがに総司令本部の開発部というだけあって、規模も設備も他所とは段違いだった。

 「関係者以外立ち入り禁止」とあったため、窓から中を覗くことしかできなかったが――――。


 時々一部で爆発したり。電撃が部屋中を乱反射したり。ミサイルが部屋を横切ったり。なんて言うか、他所以上に凄まじい場所でもあった。

 入口の所に、「開発部員はアーマースーツ着用義務」とあったのもわかる気がする。ある意味自分達よりも過酷な戦場かもしれない。きっと、ここはここでたくさんの人間ドラマが開かれているのだろう。



―EDF総司令本部 火器管制室―

 ここも関係者以外立ち入り禁止とのことだったのだが、スタッフが親切だったため、特別に入ることが出来た。

 ここは、EDF総司令本部に装備されている搭載武器を一気に制御するための場所で、インベーダーの襲来時が特に忙しいらしい。

 ちなみに、装備はマザーシップに搭載されていた物を、そのまま流用しているとのころだった。

 弾幕を突破してくる敵はいないのか?と聞いたら、

「いやぁ、実はINF仕様だからねぇw」

 と、さらりととんでもないことを言っていたのは、ここだけの話だ。



―EDF総司令本部 武器庫―

 マザーシップのあちこちにあるらしいが、ここはそのうちの一つのようだ。 

 中には、陸戦兵・ペイルウイング用の装備が所狭しと並べられており、役立つ武器から、やく似たたない武器まで一通りすべてが騒然と並んでいた。

 さらに奥の方には、EDFでも一部の人間しか使えないと言う、「神武器」なる物も並んでいたりする。

 もちろん、自分もいつかは使ってみたい代物ばかりで、特にAS-100Fを見た時には感激すらした物だ。だが、セキュリティが厳重なため、緊急時以外は持ち出し禁止。もし持ち出そうとすれば、センサーがそれを察知。次の瞬間にはMONSTER-Sでぶち抜かれるのだとか。

 凄まじいセキュリティである。

 結局、携帯電話のカメラで、その写真をとるだけで諦めたのは言うまでもない。



―EDF総司令本部 ショッピングモール―

 今までと打って変わって、その一角はちょっとした街だった。気分はもう、マ○ロスである。

レストランにスーパー。CD・ビデオレンタルショップ。服屋、靴屋。映画館やゲームセンター…etc。一通り全て揃っている。ついでに、元EDFの隊員が開いていると言うケーキ屋さんの支店や、ダロガ専門店(本店)なるものまであった。

 もちろん1/100ダロガカスタムMGのプラモがあったので、こっそり購入したのは言うまでもない。



―EDF総司令本部 ダロガカスタム専用格納庫―

 あまりの人の多さに、ダロガカスタムを見ることすら出来なかった。




 その後、輸送機の時間が来たため。イヅキ隊員はたくさんのお土産を片手に帰路についた。

 なぜか、EDF饅頭だとか。EDF煎餅だろか。いろいろなおみやげ品が売ってあったのだ。もちろんダロガグッズも然り。

 


 そしてふと思うのであった。ここってEDFの総司令本部なんだよな…?と。

  

 


☆予告
 深夜の街に、新種の巨大生物が出現した。

 その報告を受け、ただちに出撃するイヅキ隊員とグレイ隊員。

 しかし、今までにない攻撃パターンの敵に苦戦を強いられることに。果たして、二人は新種の巨大生物にどうやって勝利するのか。


次回――作戦No.017【闇夜の白い影】

 該当データなし UNKONWN


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□えむ’sコメント□

 ごめんなさい。今回のこれ、かなり難しくてこれが精一杯でしたorz

 なんて言うか、他の司令部とかにある施設は、そうそう珍しいわけもないわけで(滅


 ちなみにちょこっとだけ「THE宇宙大戦争」の世界をリンクさせちゃいましたw

 …あのサポートAI(フライトコンピューター)。マジでヤヴァイです。