―――――あんな状況にも関わらず生きていた。
「な、無事だっただろ?」
「ぶ、無事だったけど……。心臓には悪いと思う……」
話は落下する直前に戻る。
もはや諦めきったその時、おもむろに陸戦兵の彼が言ったのである。
きっと大丈夫。死ぬ事はないと。
何を根拠に…。と思ったもの助かるのであれば何でもいい。
むしろわらにもすがる思いでその言葉を信じた。そしたらなんと-――――
陸戦兵の彼は、いきなり持っていたゴリアスをぶっ放したのである。真下に。
結果、思いっきり浮遊都市の落下に巻き込まれたはずなのに、こうして無事だったりする。
「前大戦の時だが、爆発くらって吹き飛んでから起き上がるまでの間、なぜかダメージを一切受けない事に気がついたんだ」
「はぁ……」
しかも話を聞くと、彼は前大戦の英雄だった。というオマケ付き。道理で強いわけだ。
というか、最後の最後でこんなオチ良いのだろうか。まぁ、良いのだろう。こうして生きてるのは、そのおかげなのだから。
「で、マザーシップが墜落して来た時に、駄目元で試してみたら助かったんだ。まぁ、あの時はプロミネンス2だったから、死にかけたけどな」
「だから、今回はゴリアス1にしたと……」
「そういう事だ。これで今度こそインベーダーとの戦いは終わりだといいがな」
半分黒こげの姿で、廃墟と化した街中を進み、EDFの基地へと歩いていく。
二人ともボロボロだし、疲労が限界に近かったが…。それでもしっかり生きている。それだけで充分だ。
恐らく、復興もすぐに終わるだろう。
街の人は恐らく全員無事だし、街の復興速度は尋常ではない。損害を受けたのはEDFだけなのだから。
ともかく、こうして人類とインベーダーとの長い戦いは、ひとまず幕を閉じた。
だが、人々が知らないことがある。
それは、地球の平和が取り戻された裏には――――ケーキ屋さんという大きな存在があったことを。
~THE END~
■おまけ■
とりあえず、エピローグの前でちょっとでも「え?」と思ったのであれば、してやったりw
後書きを後日書きますゆえ、労いの言葉等はその時に…(ぉぃ
