Mission52峰の亀裂 | 地球防衛軍第7支部(凍結中)

地球防衛軍第7支部(凍結中)

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 山岳地帯に地底へと続く出入り口が出現した。
 そして言うまでもなく、それを潰すべく出動する事になる私。たまには休みもほしいと思うのだけど、どうだろう?
 でも、とりあえずEDFに所属している者の宿命と割り切って出撃する。ちなみに今回は、なぜか戦車兵の方とチームを組む事になった。なんでも、壊滅した戦車隊の生き残りなのだそうだ。



「じゃあ、よろしくお願いします」
「いえ、こちらこそ。―――――ここならビル壊す心配ないな…
「はい?」
「あ、いえ、何でもないです!!」
「……???」



 役割分担としては戦車兵の彼が敵の雑魚をひきつけ、その隙に私が巣穴を潰す。という作戦である。
 まず、作戦開始と同時に戦車の主砲を一発、適当な巨大生物へと撃ち込むと、周辺にいた黒蟻やバゥが一斉にこちらへと迫ってくる。



「……雑魚退治、私の方が良いんじゃ?」
「大丈夫。鏡面UFOに比べれば対したことありませんから!!」



 なんだか知らないが、すごい自信である。
 少しばかり心配ではあったが、とりあえず自分の役割を果たすべく飛行ユニットを使って飛んでいく事に。
 しばらく飛ぶと、最初の巣穴が見えてきた。だが、戦車の方に気を取られていて、こちらの守りはお留守。あっさりさっくり潰す。



 次。
 今度は谷底にある巣穴が目標だ。しかし、報告にもあったようにインベーダーの新型歩行兵器のディロイが傍で待機状態になっている。


なんでこんな所に?


 なぜかヘリコプターを頭の上に乗っけて。


「……………」


 一体、奴は何がしたいだろう。
 いや、そもそもそれ以前にどうしてヘリコプターがあんな所に? まぁ、確かに時々…陸戦兵の方が、なんでいっつもいっつもあんな妙な所に乗り捨ててあるんだよっ!!とか文句を言っているのを耳にしていたが、ここまで来ると脱帽物。
 仮に乗り捨てたとししても、よくもまぁあんな場所に乗り捨てる事が出来たものだ。



 なんだか非常に気にはなるものの、とりあえず一気に急降下を仕掛け、M2レイピアで瞬殺する。
 やはり、レイピア系は使いやすい。


 まぁ、INF世界では逆に駄目らしいのだけど。

 
 と、ここでふと戦車兵がどうなったのかが気になって、そちらの様子を伺ってみた。
 見れば、さっきから同じ所をグルグルグルグルグル、円を描くようにして回りつつ、その円の内側にいる敵へと砲撃を繰り返す。



 あ、あの動きは……まさか!?



 以前、ペイルウイングの隊長から聞いたことがあった。
 EDFの戦車乗りに伝わる伝説の攻撃パターンで、ひたすら円を描くように走り続け、一瞬の隙をついて砲撃を繰り返す、通称「メリーゴーランド撃ち」(※1)
 そもそもの発端は、前大戦で赤蟻の大群に襲われた戦車乗りが、大ピンチの中で編み出したパターンだと言われている。
 だけど、ひたすら回り続け…絶好の攻撃チャンスを待ち続けなければないため、ドライバーには強靭な精神力と忍耐力が必要とされるのだ。たぶん、私なら10秒も持たない。
 絶対に、さっさと戦車から降りて白兵戦を挑むだろう。て言うか、たぶんそっちの方が効率が良いはずだし…



 まぁ、大丈夫そうなので放っておく事にして、最後の巣穴を潰しに出かける。
 そこでもやっぱりうずくまっているディロイがいるが、所詮M2レイピアの敵ではない。プラズマグレネードBでの苦労が嘘のようだ。



 そんなわけで文字通りさくっと、そのディロイも潰す。そして、見れば戦車乗りの彼の方も巨大生物の撃退を終えていた。
 意外と今回はあっさりと終わってしまった。



 でも、やっぱり……。
 あんな所にヘリコプターが乗っかっていた事だけは、非常に気になる……。

 だれか、理由を――――知ってるはずはないか(汗




To Be Countinue…..



■おまけ■
 やはり気になるのは、ディロイの上に乗っかったヘリコプター。
 しかも難易度が低いと、奴が立ち上がった時に滑り落ちて、それで大破するため、一体何のためにあるんだ!?と突っ込みたくなります。
 ただ遠くに置いてあるだけでもいやがらせなのに――――(ブツブツ)


※1 前作の地球防衛軍にて「赤色甲殻虫」を戦車でクリアする時の攻略法。時間はかかるが、根気があればクリアできる。でも、運の要素も多かったり(汗)