Mission44鉄球 | 地球防衛軍第7支部(凍結中)

地球防衛軍第7支部(凍結中)

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 浮遊都市が新型の陸戦兵器を投下し始めたという報告が届いた。
 詳しい状況はわからないが、何でも高速走行が可能な戦闘ロボットらしい。



 もちろん、ふぅ~んそうなんだ~で済まされるはずもなく、私は一人で現地へと送り込まれるのである。




 そして、現地にて。

 気がつけば目の前から、ものすごい速さで転がってくる妙な丸い物体がいた。

転がってきた奴は、そのまま私を跳ね飛ばして過ぎ去っていった。


 いわゆる「当て逃げ」と言う奴だ。果たして車にはねられるのとどっちが痛いのだろう。まぁ、そのために跳ねられに行くつもりは全くないけどね。


 とりあえず、次々と転がってくるのでひとまずビルの上へと避難する事にした。こう言う時、飛べると言うのは本当に便利だ。
 そしてビルの上から様子を伺ううちに、ある事実に気がつく。
 


 それは、この丸い新型メカは上には登っては来れないと言う事。
 なんだ、そんなことかと思うかもしれないが、この差はものすごく大きい。

 今までの敵なら、空を飛んだりよじ登ってきたり、挙句の果てにビルごと吹き飛ばしたりと言うのばかりだったが、こいつは違うのだ。


 つまり、上にあがれば相手は手が出さない。

 それすなわち、やりたい放題。そうと決まれば、話は早い。さぁ、どうやって遊ぼうか。



 しばし考え、まずはビルからビルへと移動し、作戦区域内の新型メカを全て自分に引きつける事にした。
 案の定、ゾロゾロとついてくる丸いメカ諸君。


ゾロゾロ…


 その途中。ふと遠くに見えた何かに足を止めた。
 丸いメカと違う物がいる。…そう思いつつスコープを覗くと、少し変わったメカが。


ダンゴ虫…


 別段動くわけでもなく、ただじーっとしているだけ。
 気になって狙撃してみると――――


トラン○フォーム!!


 変形した。
 って言うか、これが丸くなる前の姿だったようだ。つまり、これはダンゴ虫型の戦闘メカらしい。
 そんなわけで、以後、ダンゴ虫ロボと呼ぶ事にする。
 


 さしあたって新たな発見をした私は、地面に降りないようにしつつダンゴ虫ロボ一同を誘導していく。
 目指す場所はただ一つ。


 ガスタンク。



 

ご一行様ご案内


 やがてガスタンクの上に辿りつくと、ダンゴ虫御一行様が集まるのを待つ。


 よしよし、まぁこんなものだろう。ふっふっふ……。
 
 


 

 数秒後。ド派手な爆発と共にダンゴ虫ロボは消滅した。
 今までもっとも楽しい相手だった。さしあたって、空を飛べる私――もといペイルウイグンの敵ではない。
 陸戦兵の方々にはちょっと辛いかもしれないけど(汗)


 ちなみに爆発の規模を誤って、自分も吹き飛ばされたと言うのはここだけの話だ。
 
 
 To Be Countinue….



■ おまけ■
ダンゴ虫ロボット。本名「ギリオ」。ペイルウイング隊員にとっては、さほど脅威ではありません。
陸戦兵だと、ちょっと厄介ですが。(特に高難易度では?)