Mission11凶虫大挙 | 地球防衛軍第7支部(凍結中)

地球防衛軍第7支部(凍結中)

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「ロンドンに昨日出現した巨大生物が出現した。ただちに出動するように」

「………」

「あら?あなたはなぜ行かないの?」

「もうあの蜘蛛相手だけは絶対いやです。だから、行きません」

「そう、いつもがんばっているから今日は特別にデザートを出してもらおうかと思ってたのだけど」

「…っ!? …た、食べ物で釣ろうとしても、行きませんからね!?」

「しかもケーキ3個」

ただちに出動してきます!!



 そんな経緯があって、私は再びロンドン市街へと立っていた。

 やがて前方から巨大蜘蛛の一団がこちらへとやってくる。

 怖い。怖いけど、前回だってなんとかなったのだ。今回だって、なんとか切り抜けられるはず…!!

 さぁ、来るなら来なさいっ!!返り討ちにしてあげるわッ!!

 地球の平和のため。そして、私を待つ3個ものケーキのために!!


蜘蛛大挙


 …やっぱり、これは怖いよぅ。

 で、でもここで逃げたら、3個のケーキたちが…。


 だから逃げちゃ駄目。

 逃げちゃ駄目。逃げちゃ駄目…。逃げちゃ駄目…!!

 あ、こういう時は、目の前にいるのを蜘蛛と思わなければ良いんだ。そう、目の前にいるのは、ただ足が八本あって、お尻から糸を出すだけの生き物。決して蜘蛛なんかじゃない。

 ついでだから、名前をつけよう。どうせなら…かわいい名前が良い。


 ……よし、バゥにしよう。


 あれは蜘蛛じゃない。蜘蛛じゃない。蜘蛛じゃない。バゥという名前の違う生物…!!


 よし、自己暗示成功。もう、怖くなんかないわ…!!

 恐怖という足枷さえなければ、強敵かもしれないが脅威ではない。

 バーサク化(凶戦士化)していたとはいえ、仮にもすでに一戦を交えた相手。攻撃のタイミングなどは大体掴んでいる。


 後ろへバックして距離を開けつつ、新たに採用された新兵器E3プラズマランチャーで頭数を減らし、近づいてきた奴はレイピアで仕留める。あの妙に当たり安定のある糸は厄介だったが、かりにもNORMALだし、勝てない相手ではない。


 どの敵もそうだが、遠距離から数を減らすと言うのは有効な手段のようだ。高機動を生かしたヒット&アウェイがモットーらしいペイルウイングらしくない戦い方だが、何事も安全第一。

 ようは勝てば良いの。勝って無事に帰還できれば。

 そうこうしているうちに、蜘蛛バゥも全て撃退することができた。あとは、帰ってケーキを食べれば任務完了だ。


「敵の飛行物体が近づいてきています。注意してください」



UFOキャリアー


「…………」


 ふと見上げれば、そこには大型円盤がいた。

 そして、さらに気がつけば――――


キャリアーと蜘蛛  


「…………(汗)」


 大型円盤は蜘蛛バゥをさらに投下していた。


 おのれインベーダーめ。なんとしても私にケーキ3個を食べさせないつもりか。

 おーけー。それならそれでやる事はただ一つ。


 

 我が前に立ち塞がる存在は、全て討つ!!

 今夜のケーキ3個のための礎となってもらおうかっ…!!!


 いけないいけない。またちょっと本性が出ちゃった…。でも、いつもの事だから周りには誰も――――



 あ゛………(滝脂汗)



                To Be Countinue....


■おまけ■

「おい、どうした。大丈夫か!?」
「な、何か…見てはならない物を見てしまった気がするんだが…。…お、思い出せない……ぐふ。(気絶)」


■あとがき■

 初めてこのステージをやった時…、武器の関係上泣く泣く撤退した覚えがあります。
 だって陸戦兵で、スナイパーやロケットランチャー持っていかなかったんだもん(涙)

 あそこので、キャリアーが出るのは詐欺だと思いました。