DATE: 11/23/2014 10:52:38

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 「ハンサム」は古いことにされているらしい。「ハンサムっていつの言葉だよ、アラン・ドロンか」なんてセリフが小説にあった。

 だからといって「イケメン」なんて私は使いたくない。これもいずれはみっともないようになるだろう。流行ものは、盛りを少しでも過ぎたらもうブザマになるものだ。一部は定着していくけど。もしかして「イケメン」も普通の言葉になるのだろうか?

 

 

ーー上記の引用は、私が当ブログで2007年に書いたことである。残念ながら「イケメン」は定着する言葉にはいってしまった。

 

 角川書店から出ているPR冊子『本の旅人』に載っている三崎亜記のエッセイで、去年「イケメン」が話題になっていた。容姿のいい男を指す言葉として「二枚目」は歌舞伎由来、「ハンサム」は英語であるのに対して「イケメン」は由緒正しくない、しかしその軽さも手伝って浸透してしまった、ということだった。

 もちろん私はこの語は嫌いである。軽いことに伴って、ハードルの低さを感じる。私の感覚では、顔が明らかに良くなければ「ハンサム」「美男」は使えないが、「イケメン」は、まあまあ程度のレベルがあって、態度など感じがよければもうそれでOK!の感じがしてしまう。mixiの「つぶやきネタ」で、「ジャニーズで一番顔がイケメンなのは誰?」というお題があり、「顔がイケメン」は重複しておかしくないか?と思うのだが、この用法は、「イケメン」の「メン」が「面」では必ずしもないという証拠でもある。「マン」の複数としての解釈もあるからこそ「イクメン」なんて言葉まで発生している。

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 女に適用するつりあった言葉がないということも、私が「イケメン」の嫌いな理由である。「イケメンと美人」「美女とイケメン」なんていう並べ方はたびたび目にする。少なくとも、「美女」という言葉の迫力やゴージャスさと比べて「イケメン」はあまりにも軽い。では「イケメン」とバランスのとれた、女に使う言葉はなんだろうか?

 そもそも「メン」が「面」ならば、女にも適用できるはずだろうに。

 「イケてる」は、石原裕次郎がスターだったころの言葉「いかす」「いかした」と共通した意味であろう。あれは男女ともに使われていた様子。(語源を追求すればエロな話になりそう) 

 では、ますます、「イケメン」が女にも使えるはずなのだけど、「メン」が「マン」複数にも見えることがそれを妨げている、たぶん。だからといって「イケウーマン」なんてマヌケな言葉も要らん。

 

 現在「少年ジャンプ+」で連載中の『ヘタリア』ではローマ史の人々がたびたび紹介されている。アウグストゥスをイケメンイケメンとしきりに言ってくれるのは嬉しいけど、この言葉の軽さがたいへん似合わないと思う。むしろアントニウスのほうが違和感はないなぁ・・・。「脳筋系イケメン」、コモドゥスと双璧。