景色に緑がなくなってきて寂しくなると、残り5キロという看板が見えてくる。
要はカウントダウンなのだが、そこで疲れ果てていると「うえー、まだ5キロもあるのかよ」ってなってしまうし、余裕があると「いよっし、後5キロ頑張るぞ!」になるので、この看板を過ぎた辺りから
周りの様子を見るとそれぞれのモチベーションが見えてくるので意外と面白い。
ただ、一緒に併走している身内がそう(うえーモードに)なってしまうと、頑張ってゴールまで応援することになるのでこれからが忙しくなるという話も有る。

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が、今回はサポートしている2人は結構調子がいいので、この後数キロで以下にタイムを縮めるかという
話になった来たので頑張ってリズムを作っていく。驚くのはこの2人は今回が本格的なHCの挑戦なので
1時間ちょいオーバー程度のペースで頑張れるところを見ると、
「これは来年は1時間切りでゴザイマスデスヨ」
的なうれしい予測が出来上がるのだ。いや、本当に来年が楽しみですよ、ええ。
此処から先は正直あっという間の話で、意外と区間をきっちり切られると感覚的に早く終わってしまうモノなんだよなあと思ってしまう。全長13キロのコースだからおおよそ3分の1は残っているのだが
不思議なものである。

毎年恐れ入るのが山頂に近づくにつれギャラリーが増えていき、山頂の沿道にもなると大勢の人が拍手でゴールを出迎えてくれるところだ。スタート前に例年山頂応援バスというのが運行するのだが、ようはそれで
応援団がゴールに先回り>応援というルーチンでこういう光景が生み出されるワケでこれは非常に気合が入る。
最後の1キロになると、いつの間にか前を走っていた2人が離れているというか、俺が写真とって三味線を弾いている間に先に行ってしまった様なので、カメラを構えつつスピードをあげていくとゴールちょっと前に
追いついて俺もゴール。
毎年の事ながら写真を撮りながら登るのは非常に面白い。
例年周りのライダーから「まじめに走りなさい!」と怒られるのだが、ま、許してやってください(笑

ゴールすると先に着いていた面々が迎えてくれて、写真撮影である。
矢張り山頂といったら写真撮影なのはいつの時代も変わらない、他の参加者を見ても
国道の道標や、白根山の看板の前でポーズを取っていて非常に微笑ましい、が去年は地吹雪がすごくて
それ所じゃなかったのを思い出すと、今年は恵まれてるなーなんて思ってしまう。
いや、重ねて言うようだが去年が山頂の天候が晴天+超強風というすごいシチュエーションで
風と一緒に地表の雪が吹き飛ばされてきて痛くて仕方が無かったのだ、よって去年の写真は
顰め面が多かったわけである。

荷物を回収し、大きいデジカメにチェンジすると山頂のロッジに皆が集合していたので
登頂後の様子をバンバン撮っていく、こういうときはデジカメはありがたいなーと思ってしまうし
山頂まで自分でこの重いカメラを持っていかなくて良いという厚遇は感謝に値する。
ま、参加費払ってるからそういうサービスはあって然るべきだと思うのだが、それでも
出来すぎた大会である。
サービスで配っているココアを飲んで、

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皆で集合写真を撮るとすることが段々無くなって来たので
皆に「ゆっくり下ること」「疲れたら小休止して回復を待つこと」を注意し、三々五々に下山する。

下ると解るのだが、特に草津のコースレイアウトは「如何に自分が常識的に考えれば凄い所を登ってきたのか」を知らしめてくれる凄いモノで、下り始めはグワーッと目の前に大雪渓のダウンヒルが待ち構えていて
少し遠くに目をやると下のほうに、自分たちが居たであろうと思われる下界がチマっとあるわけで、
初心者にはこの光景はたまらんものがあるんだろうなあと思う。特に東京で生活していると
こういう光景は東京タワーとか上らないと見えないわけで、本当に一般人からすれば非常識な
代物なのだ。

ただ、草津HCは13キロである。これが20キロ超級アップ1500とかのHCになると
もっと別世界なモノである事は伝えておきたい。まあ、それは美ヶ原の記事で明らかにされていくんだけれどもね(笑
さて、こういうシチュエーションでガンガン下るのは危ないので安心なスピードで下っていくと
コースがライダーであふれている、要は道が止まっているのだが、先行していた片山さんに様子を聞くと
どうやら、下山中にクラッシュがあったようで、救急車が来ているから今は道を止めているのだそうで
見れば確かに下のほうに赤い回転灯が明滅しているのがわかる。
そういう意味では登りで疲れているので、下りは慎重にならなければ行けないのだが
こういったことがしばしば起こるワケであるから、注意することに越したことは無い。

渋滞が解消した後は特にトラブルも無く下山完了。先に下山した人たちは天狗山ロッジに出展していた
唐揚げとトン汁&バナナを堪能していたので、思わず私も堪能してしまったのだが。これだけ食べると
HC分のカロリー消費は台無しである(笑

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ま、良いんですがね。それにしてもダイナミックな唐揚げであった。

(続く)


さて、もう第一回から来ているし、うちの田舎は長野なので沼田>草津>白根の上>万座>鬼押>軽井沢>東御のルートでよく走るので何となく慣れた感じがある。なので、スタートしても車の居ない何時ものツーリングという感じがしてしまうのでイマイチ緊張感が無い。そもそもにして俺の仕事はHCを頑張っている人の写真を撮るのが仕事なので、慣れてないといけないというのもあるのだが、何となく新鮮な感動が無いのは如何な物かという感じもしてくる。

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まあ、長野県民はHC不感症が多いわけである、何でかというと周りに山しかないから山を越えない何処にも行けないので必然的に全く自転車に縁の無い人と、それでも自転車に乗るマゾの2極化が著しいワケで、後者の俺は余りにHCへの気構えが希薄なのでこういう風になってしまうのだ。

ボチボチ登っていくと段々にスピードによっての集団形成がされてきて、先に行ってしまう人と
後ろでマイペースで淡々と登る人に別れて行く。俺のもう一つの仕事が後方集団に居る人の応援と
メカトラサポートなので、此処に付いていれば此処の集団の人がトラブってもケアできるし
前方集団の人がトラブっても追いつくことが出来るということになる。だから毎年後方集団に着くのだが
ま、遅くても1時間ボチボチもあれば終わってしまうコースのなので、きっとトラブルで止まっても
5分も待たずに追いつくのだろう。過去に別コースでトラブルがあったときもそんな感じであった。

ある種写真を撮るにはいいペースでテロテロ登って行き、いい風景が来たら写真を撮り、余裕をみて
HC初心者の韮塚ちゃんと松村さんにペダリングの塩梅とペース配分を指揮していく、ある種HCは
頑張り過ぎないペースとペダリングのテンポがキモなので、後ろから声を掛けてリズムを取りテンポを
作っていくが、ある種の素地がいい人はコレだけでちゃんと登れてしまうから、要はHCはある
一定負荷を超えるまでは、経験量から来る慣れが重要なのである。
まあ、それ以上になると耐える心が必要になるのだが、それを初心者にやってしまうと
間違いなくHCトラウマになってしまうので、そこは塩梅が必要かもしれない。


30分も登ると殺生河原の硫黄臭いポイントに近づいてくる
これがまた尋常じゃないくらいに臭い、HCは息が上がるから基本的に呼吸を制限されるとしんどいのだが
それが滞るくらいに、文字通り「殺生な位」に臭いのだ。
スキーのときは、此処はリフトで地表から結構な高さで通過してしまうので「あー、硫黄臭いなー」で済んでしまうが今回は地表を走って行くのでかなり勝手が違う。
要は空気中の比重が重いものが下に溜まる訳で、有毒ガスはおそらく下に居る、駐停車禁止って看板が有る位
だからその威力は相当なものなんだろう。

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HC中にガスにやられてしまうわけには行かないのでそこはそそくさと通過し山頂を目指す。

殺生を過ぎるとまあまあ後半戦の様相を呈してくるのだが、この辺りから植生が変わってくる。
雪壁とちらほら隙間から現れる熊笹が風景の大半を占めて来るのだが、この割合が今年は暖かく風が無いらしく熊笹の量が多く感じられた、「矢張り暖かくなっているんだろうなー」などと思っていたら
レースの翌日にいきなりの大雪が降り雪景色に再び戻ったそうな、恐るべし雪山。

で、草津スキー場のコースで言えば振子沢と清水沢の間を通り抜けていく形になるのだろうか九十九折の道
を超えていく、この九十九折れが意外とイヤラしく次に自分たちの行くであろう場所を
確実に人の列がなぞっているので嫌でもそこに登っていかなければいけないということが
解ってしまうというシロモノ。でもそれを登って下を見下ろすと、
下で頑張って登ってきている人を見ることが出来るので、ある種頑張ったご褒美もあるので面白い。
というか車の全く居ない道で尚且つ目の前に雪渓の大パノラマ、見下ろせば下界がぐわーっと見えるのが
草津の面白さである、実はこれから以降のHCは雪渓が望めなくなってしまうので、此処がギリギリのラインなのだ。要は道路開きの最初に走るのが自転車であるということなのだが、こういった機会は正直
此処と同時期の八ヶ岳ぐらいしかないんだろうなあと思う。

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道すがら、オールスポーツのカメラマンがちらほら居るのだが、例年このカメラマンの人たちの写真を撮るのが個人的恒例となっており、向こうからすれば迷惑な話なのだが彼らの写真を撮られるときのちょっと困った「またお前草津に来やがったな!」的な顔を見ると止められないワケで、今年も彼らの写真を車上から収めることに成功した、実に良い写真になっていることを期待しつつ山頂を目指す。

山頂に行くにつれ、いよいよ植生限界が近いらしく、山が雪か岩かどちらかの色になっていく。
もう1月も経てばすれば若干緑の下生えが見えるのだが、この時期はまだ緑色は少ない。
冷静に考えれば凄い事で、前日までに道路整備を済ませ綺麗な路面の道路開きをロードバイクで爆走するのだから
矢張り草津は1年の中でも特別なイベントである。距離も短いから前日の飲み会も盛大に出来るのも良い。
ああ・・・ポイントはそこなのか(w

俺は朝飯を作るために4時起きである。
草津はコテージ泊なので朝食の時間を気にすることが無いので楽なのだ。
毎年この時間に朝食を拵え始めて5時に皆が起きてくるのを待つ。
ま、慣れたもので12人分の飯を作る事はたいした事ではない、というか
以前やった高峰山バーベキューDHでは結局30人分のBBQを作っているわけで
設備が整っている環境で12人分の飯を作ることって言うのは意外と楽なのである。
裏を返せば屋外で包丁と鍋を持って走り回るのは意外とシンドイのだ(笑

で、ばばーっと切る物を切って、合えるものを合えて、温めもの温めて大体5時である。
朝食は
ハムとチーズのホットサンド
クレソンとべビ-リーフ、パプリカのサラダ
果物(バナナオレンジイチゴ)
ヨーグルト
スープ
コーヒー
こんな感じ

出来上がった順に適当に置いておいて各人がセミバイキング形式で食べていくイメージ。
食べ終わった人からレースの準備に入れるワケで、全員ががーっと食事に入ってしまうとかえって
効率が悪いから、ある種のオフピークみたいなモノである。経験上それがいろいろと塩梅がよかったので
このくらいの人数だとこのシステムを採用するようにしている。
ただ、去年は20人オーバーだったので、どうしても朝食は各人という話になってしまい
これだと菓子パンとかでレース前のカロリーを確保しなければいけなかった。
どうにも味気ない結果になってしまったのだが、12人捌けるなら25人もいけるのかもしれない
来年は挑戦してみよう、うん。
なんか料理の鉄人にの様になってしまったな、ま、大丈夫でしょう。


5時になってホットサンドが出来上がってくると、パラパラと各人が起きて準備しつつ朝食を食べ始める。
ま、「準備の度合いが違うと思うから三々五々でやってくれー」と伝えると、各人がまあまあそんな感じで動いてくれるのでこちらとしては非常に有り難い、朝食は戦争なのだ。
皆が食べ終わって、ボチボチ俺も飯を食う。つまみ食いしながら作っていたのであんまり腹が減っていないのだが
ココで食べておかないと、スタート前にえらいことになってしまうので沖縄の二の舞は避けるために
しっかり食っておく。
思い返せばツールドおきなわはスタート前にハンガーノックになるという失態をやらかしたわけで、
今になっても恥ずかしいのである。
6時半を回ると各人準備が出来た様で、ボチボチ車に私物を積み込んでコテージを後にしたのは
7時ちょっと前、例年よりちょいと遅いのが結果としてアダになってしまう。
やはり例年6時半出立というのは正解だったのだ、ちょい失敗である。

天狗山スキー場の近くは数個の駐車場があるのだが、いつも停めている駐車場は第1駐車場。
が、これは去年からスタート地点になってしまい閉鎖になってしまい、去年からベルツ温泉の駐車場に
停めていたのだが、今年はまた参加者が増えたこともあり早々に一杯になってしまい、致し方なく
ちょっと下にある第6駐車場に入れることになってしまった…くそう、不覚だ。

一行3台とも駐車場に納まり各人のマシンセットアップが終わるとこれから出走までの2時間ちょっとは、基本的には山頂に下りの荷物を上げる以外には特にすることも無く、
あたりをアップ目的で走り回ったりブースめぐりをしたり知り合いに会いに行くとかまあ各人
色々すごすのだが、俺にはひとつ大事なミッションが待っているのだ、そうコテージのチェックアウトである。
これがまた、意外としんどいミッションで実は草津HCのどの場所よりも、中沢ヴィレッジから天狗山から
ハウス間の登りが急なのだ、しかもこっちは鍵やら現金やら携帯やら色々持っているので
非常に登り辛い。
・・・がこれもアップになるのだ!とこのミッションに挑む、が寒い、思っていたよりずーっと寒い。
インナー+ジャージ+アームレッグウォーマーでこれはこなせるかな?などと甘い思いを思っていたが
これは甘かった。しかも高を括っていたのでグローブまで指なしという体たらく。
去年より随分暖かいから大丈夫だべなと草津をナメていたのがいけなかった、そう山をなめるとイカンのである。
チェックアウトを済まして駐車場に戻ってレース着のチョイスをやり直していると、現地参加の竹市さんが
現れる。相変わらず若々しく最年長であることを疑ってしまう。何なんだろうかこの人の若さは(笑
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ってなワケで全員勢ぞろいしたところでちょうどいい頃合になってきたので、荷物を山頂にもって行ってくれるサービスカーに荷物を預けに行く。
これが非常にありがたく、防寒着やカメラ&補給食をトラックで山頂に運んでくれるので、大会っていいなー
っと思ってしまう、これがプライベートだと一切合財持って登らないといけないので、腰が悪い身としては非常につらいのだ。大事なのはHCのトランポカーとロングライドのエイドステーションである。
ま、エイドステーションは次回佐渡のときにイヤでも触れるので今回は割愛。Mastereddyのブログ

さて、スタート地点でウダウダしているとセレモニーが始まる。ただ、うちらはスタート地点の外れの方にいるのですごい大きな音が出ているらしいのだが一向にエラい人が何を言っているのかがわからない。
「ほにゃらら、ほにゃらららら-、がんばろう日本!」と言っているらしい、そのがんばろう日本のところだけ耳が反応するという情け無い状態なのだが聞こえないのだからしょうがない。
不思議なもので、全員が全員最後に「がんばろう日本!」で締めくくるものだから、最後の方は周囲が「がんばろう日本が聞こえたら反応しよう!ねっ!」と言う不思議な状態になっていく。
ま、こんなもんなのかもしれない。

スタートが近くなると大行列だったトイレの列が短くなっていたので、参加者の人に「トイレ済ませておいてね」宣言をしておく。実はHC中意外と催す人が多く男性なら茂みの中でほにゃららだが女の子の場合は
そうもいかんのでこれは必要なのだ。

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皆が帰ってくる頃には「チャンピオンの人」と「速い人」グループのスタートが済んでおり、いよいよ
うちらのスタートである。

ま、俺は適当に登るんですがね(w

続く