価格とデザイン性・・・
「デザインがあるものが価値のあるもの」というような風潮が最近よく感じることがあります。やはり、どんなプロダクツにしても、単に機能を果たす、ということだけではなく、それに、見た目のかっこよさ、を加えた「デザイン」という部分の付加価値を加えて、初めて、より高い価格の設定が可能、という感じでしょうか?
「住宅」についても、同じような傾向にあり、住宅メーカーの作るものよりも、「建築家」の方の設計するものの方が、デザイン性が高い、ということが一般的に言われるようになりました。
この「住宅」というものは、人間が住む、という基本的な機能を持つ、と同時に、外的なものから、住んでいる人を守る、というシェルターの働きを持っています。そして、その中で「人」は生活をしていくわけですから・・・・、生活しやすい、住みやすい、使いやすい、というソフトの部分も、関係してくるわけです。
そんな複数の機能を持つもの、といういう位置づけを「住宅」は持っていて、それに、デザイン性、というものが付加されていく、というより複雑なものになってしまっています。
「機能」という部分を突き詰めていくと、非常にシンプルになり、デザインという部分がある意味、削り取られていくような感じになりますが、「住宅」もある種の「プロダクツ」であり、その製品として、当然デザインというものも、追及されていく形になります。
このように「住宅」というものは、立つ位置によって視点が変わり、そして、評価が変わる、そして、それによって購入するお客さんの価値観、重要視するポイントも違う・・・。従って、それによって決定される「価格」も変わって来るわけで、非常に大きなマトリックスの中で、両者の関係が決まってきます。
今、一般的に「坪単価」というものが、住宅の価格を表示する指標として活用されていますが、上記のことを考えるとまったく意味を持たないことが分かって頂けると思います。この価格と機能、そしてデザイン、という3次元の世界をどう捉えるか、住み手がどうそれらを位置づけるかで、変わってきてしまいますよね。
つまり、「住み手の位置づけ」・・・それは、「納得性」の部分だと思っています。それが、上記の関係を規定する唯一の「ものさし」といえるのかも、知れません。