以前、書いたかどうかだけど、その当時、タウンミーティングのようなものが、

開催され、トップバッターで質疑をした際、その時点で判明していた、

千葉県房総沖の、巨大な100㎞以上にも及ぶ、アスペリティの存在を、

殊更指摘して、防潮堤の高さが、けた違いに低すぎるのではないかと、

一人叫んでいたなと、

 

このところ、やけに頻発する、スロースリップの地震に、

そんな事を、思い出してました。

 

スロースリップは、少しずつ、ズレていくから、結局は、大事にならないだろうと、

思われがちだけど、文字通り少しずつ、ズレているだけの事で、ズレない、

つまり小~中規模の地震も起きない部分が、取り残されたままに、なるので、

むしろ怖さは、増していくというかね。

 

 

先日、その微妙な、感覚のズレというか、どうだったら危険で、どうだったら安心なのか、

見事に勘違いされていながら、さもありなんで、自信満々に語られている場面を見た。

 

南海トラフ。

 

今後30年で、70%程度といわれているものが、独り歩きしている中、

実は、20%程度しかないかもしれないという、データが出てきたと。

 

しかし、問題は数字の多寡ではなく、そもそも確率論が、理解されていない。

その上で、その多寡で、物事が決まるんだと、何ともお粗末な主張をしている者が、

いたのには、唖然としたけど、

 

いつぞやも書いたけど、確率は確率。

1%でもあれば、ありうるし、期間は意味をなさず、30年なら、明日でもありうる。

現に、能登半島地震は事前の状態では、1%もなかった場所。

 

確率論もだけど、そもそも数字、数値を読み解けない者が多すぎて、

それが、市町村、ましてや国の防災に、中枢に、携わっているブラックジョーク。

 

民間私企業でも、こんなのが蔓延って、上に媚びへつらって、上役になり、

適当な数字で、業績予想を自信満々に、ステークホルダーに提示する。

そりゃ、いきなり有名大企業が、窮地に陥るし、倒産する訳だ。

 

でも、会社が潰れても、詰まるところ人命にも関わるけど、直接的ですからね、防災は。

 

・・・

 

2か月も経って、救いのない状況の続いている能登半島。

今後の見通しすら、たてられない状況に、追い込まれ。

 

寄付しかできない状態を、許してもらうとともに、

今の国の体制、政権では、見殺しにされる一択の状態を、呪うしかない。

 

見捨てていい命なんてない !

なんて綺麗ごとは言わないけど、正直者が馬鹿を見る(見殺しにされる)、

そんな世の中に、なってしまったよ。

 

・・・

 

色々と、嵩じてしまったけど、全ての被災者に祈りをm(__)m