夜中に突然 “お腹が痛い!” と妻に起こされた。

昨年、薬で治療した盲腸と同じ痛みだそうだ。 

 


海外での医療費は高い。

 

アメリカだと、1日入院するとだいたい100万円はかかってしまう。

救急車も有料で一回呼ぶと20~40万円の請求が来る。

 

(引用元: Stanford medicine)

 

医療費は病院によっても差がでるが盲腸で手術すると大体200万円~400万円くらいになる。

 

医療費の請求書も日本と違って色々な所から来る。


病院(設備、備品使用料)、麻酔医師、執刀医師、ER医師、組織検査のラボ、組織検査の病理医師等々。

 

(引用元:Guideposts)

 

医療保険に入っていれば負担も少なく面倒な支払いも全て代わりに行ってもらえるが、この医療保険の保険料がまたとても高い。


単身で月10万円(120万円/年)、家族(グループ)保険になると月20万円以上かってしまう(250万円/年)。

 

もちろん、駐在員やその家族は企業向け海外旅行保険や現地の医療保険に会社で加入している事が多く医療費負担は日本と余り変わらないで治療を受けられる。

 

ただ・・単身赴任の場合、当然ながらこちらでの家族の医療保険は入っていない。

 

 

家から15分のER(救急病院)にやってきた。

 

ホテルのように綺麗なこの病院は富裕層の住む地区にあって、病院内に素敵なカフェやテラスもあり医療費も高いと有名なところ。

 

(引用元:northwestern medicine : 外のテラスでランチを取る人がいた。)


救急外来では待ち時間無しで受付の事務と医療スタッフが症状を確認しながら妻の手首にバーコードのついたバンドを取り付けていく。

(一般的なERだと混んでいて1、2時間待たされる事が良くある。)

 

ERの前室で問診を受け、ERの個室にうつると看護師が妻の担当だと自己紹介をしながら点滴の準備を始めた。 

そしてすぐに、ERの医師がやって来て問診が始まると同時に血液検査、尿検査、MRIへと進んでいった。

 

(引用元:Lake forest hospital : ERの部屋にはテレビもある。)

 

検査の結果は、盲腸。 

ERの部長医師から説明を受けて手術をすることに決めると、ERから手術部署に担当が変更となる。

 

新しく今度は手術部署から医師が来て問診が始まった。 (ちなみに、スタンドタイプのモニターで10カ国以上の外国語の通訳がライブ(対話)形式で利用できる。)


そしてストレッチャーで準備室に移動すると手術担当医と麻酔医からの説明があり書類にサインをして手術が始まった。(執刀医は年配のまた別の医師)

 

インフォームドコンセントが終わると付き添いは、カウンター横の待合所に案内され手術経過を壁のモニター画面で確認しながら待つことができる。

 

(引用元:bentley mills: 

ここでコーヒーを飲みながら手術が終わるのを待っていた。)

 

モニター画面が手術中から回復室に切り替わる頃、カウンターの女性から病室の部屋番号が案内された。

 

病室は20畳くらいの大きな部屋。

窓際の椅子に腰掛けて待っていると、次の医師が説明にやってきた。

 

(引用元: nothwestern medicine:  同じような部屋だった。)

 

夕方に食事をとって問題無ければ退院しても良いそうだ。

 

ベッドの横にある食事のメニューを開くと・・・

シナモン・フレンチトースト、パンケーキから始まって色々なオムレツ、何種類ものスープやサラダ。自分の好みに具材やパンを選べるバーガーやサンドイッチ。パスタに魚や肉料理、デザートまである。

 

ここの病院の医療費は間違いなく高い。

 

 

実は妻は旅行傷害保険に入り忘れていた。

ただ今回は、何故か不安に思って出国後でも受け付けてくれる旅行保険(代理店)に、アメリカから申し込んでいた。

 

おかげで2ヶ月後に来て請求は、妻が手術後に食べたラザニアとマッシュルームスープにハーブティーくらいで済むことになった。

 

 

もしものために、

出国後でも入れる保険をご参考迄に。


但し、保険適用になるのは申込日から1週間以上あとなので短期旅行には使えないのでご注意下さい。

 

(グローブパートナー公式HP) 保険代理店はフランスのACS

https://www.acs-ami.com/jp/globe_guarantees-jp.php

 

(World Nomads 公式HP)

https://www.worldnomads.com/