既にご存知の通り、PWAは2024からはフォイルスラロームとフィンスラロームを完全に分ける決断をしました。

これは少し前のブログで書いたように、スポーツとして成熟、進化させるには良い決断だと思います。道具選択の成否で勝敗が大きく左右されるようなスポーツなんてやってても、観ていてもつまらないですからね。

それで、フォイルスラローム種目は純粋に速さ、競技性などを追求するらしいです。正統派競技として。

一方、フィンスラローム種目は、よりエキサイトメント、アドベンチャー、エクストリーム、ショーマンシップ、命ギリギリのシリアスな瞬間などを求めて争う種目にするらしいです。

恐らく、これは最近他のスポーツがこうゆうエンターテイメント性が物凄く大きくなってきてて、ウインドサーフィンは、やってる方は必死なんですが、特にスラロームなんか観ている方は、『見処ないなぁ、大人しいなぁ、何やってるか分からない』見たいに地味な競技に見えるという特徴があるからでしょう。

野球もかつてのコツコツ安打戦法なんかやっても誰も喜ばず、豪快なホームラン見に来てる訳だし。(個人的にはコツコツ好き)

ロード系自転車、マウンテンバイク、スノボ、果てはフライングスーツなんか、究極のアドベンチャーとして、YouTubeにバンバン出て来ますから、見劣りしますよね、ウインドサーフィンのスラロームは。
地味~、静か~、って感じで。

PWAは4年くらい前から昨年まで、この他のスポーツにアドベンチャー性、エクストリーム性で負けてる危機感を払拭すべく、フォイルで、フォイルとフィン同居でやってみたいけど、やはり上手く行かなかった。及ばなかった。

ならば、フォイルスラロームは純粋競技として追求。
フィンスラロームに、台頭してきた他のエクストリームスポーツとタイマン張らせる役をやらせようというのがPWAの決断の背景と読み解いております。

これによって、恐らくPWAは早晩スラロームの6-3ルールなんてのは撤廃するでしょうね。

こうゆうことを踏まえて、ウインドサーフィンというのは、結局、その国、その土地、そのゲレンデ、そのシーズン、その波その風での最高の楽しみ方を追求してやれば良いんじゃないか、それが競技としてやれればそれも良いしで。

フィンスラロームは世界大会、世界標準を意識せず、草の根ですね。
但し、この分野になると、ウイング、フォイルのセイルが脱着式でウイングに変化するやつなど、競合も一杯。

日本でも、9の要素の内
サーフ
ロングディスタンス
ビーチスタートフィニッシュ
スピード
はすぐ入れられますね。

特にビーチスタートフィニッシュは
スタート船、フィニッシュ船など要らなくなるので、大会開きやすくなりますね。