本当に沼のようだった。

食事を我慢すればストレスが溜まる、ストレスが閾値を超えて過食、そして過食の後悔によるストレス。食事を制限しているから劇的に体重は増えないが、考えるのは食事のことばかり。完全にシロクマ効果に陥っていた。


過食するたび虚無感で死んでしまいたい気持ちだった。もう2度としないと誓っても次の日には過食していたこともある。

私の従姉妹は精神疾患を患い40代で自殺していたので、自分もそうなってしまう気がして絶望していた。

当時は糖質制限が流行っていたので普段の食事は糖質ゼロもしくは、低糖質のスイーツやパンを中心に食べていた。砂糖は悪だと分かっていたが衝動に飲み込まれるたびに菓子パンやらを食べていたと思う。
糖質制限の影響かうつ症状なのか、夜は眠れず性欲もなくなった。腸内環境が荒れているから慢性的に便秘だった。元々運動は好きだったので筋トレは辛くても続けた、ランニングは痩せるのに効率が悪いと聞いて辞めた。過食嘔吐は試みたことはあるが上手く吐けないのでできなかった。

筋トレや食事の知識が欲しくて読書を始めた。そのことしか頭になかったので、知識欲は異常に高かったと思う。色々な本を読むうちに過食と言う現象が自分だけに起こっている特殊なものではないと知った。多くは女性で食べて吐く病気という程度の理解だが、自分は自制心や向上心が足りないのではなく病気に近いものだと知れた。

だがその治し方は分からなかったし、誰かに相談したり病院に行くなんて勇気はなかった。